やあヘビだよ。今回は2017年の「キラー・ドッグ」の紹介。監督はポール・ソレというよく知らない人だったけどエイドリアン・ブロディとジョン・マルコヴィッチがでてるせいかちょっと豪華そうにみえる。
ケチな泥棒4人組は小さい金庫を盗んで逃亡中に1人が死んで3人になる。一時的になんとか逃げ込んだ所はバカでかい廃倉庫のようなところだった。そこで迎えの車を手配して夜まで待つ計画だったけどなんと倉庫には人間をかみ殺したばかりの闘犬がいた。
邦題が「キラー・ドッグ」となってて怖い犬がでてくる。当然その犬は追いかけて噛んでくるわけなんだけどなんとこの映画は怖い何かが襲ってくるバケモノ映画ではなかった。
登場人物全員が犬の小話を持っていて作り手も犬が好きすぎるんだなあと感じるハートフルな要素もあるサスペンス。みんなは犬派?それとも猫派?
ヘビはネコ派です。
ケチな泥棒3人組は倉庫で夜を待つことに

指名手配になっているステイシー、ウォーカー、ゲイジの泥棒3人組は逃げ込んだ巨大な長いこと使われてなさそうな倉庫に逃げ込んだ。迎えの車を手配しようとしたけどテレビでも報道されていて危ないという事で夜までここ待機することになる。
ヤク中のゲイジはなんとか一本打とうと洗面所を探しにいくと食いちぎられた死体のそばにいるボロボロだけど明らかに頑丈な闘犬と目が合ってしまう。そこへゲイジの帰りが遅いことを心配して来たステイシーとウォーカーの3人は闘犬に追いかけられる。なんとか逃げ切るとまたいつ襲ってくるかわからない闘犬にビクビクしながら夜をまつことに。
この時点では邦題の「キラー・ドッグ」にだまされて恐ろしいモンスターな犬の怖い映画なのかと思ってた。まあ邦題なんていつでも映画ちゃんとみてんのかなって思うような題名ばっかりだよね。
ボロボロの強そうな犬が廃倉庫にいるってまず怖いよね。見た目があばらはでてないものの傷だらけで血が出ててバイオハザードのゾンビ犬みたいだし。
しかも犬って結構小さいころ吠えられて怖い思いをしたとかいう人もおおいしだろうし「恐ろしいモンスター」としての十分な感じがしてキラークラウンみたいなホラー的な怖さを感じた。でもそういう映画じゃなかったんだけどさ。

結構スタイリッシュな映画だったね。回想シーンに本人が入り込む演出はどっかでみたようななんだっけなあ

使われてなさそうな倉庫が舞台ってのもワクワクする

回想シーンをつかって建物の秘密が明らかになっていくっていうスタイルがうまかった
犬が好きすぎる泥棒達と犬が好きすぎる映画の作り手

夜までみんな暇すぎるのかそれぞれがお話をする。
大した話じゃないんだけど悪党のみんなが素直に聞き入ってるさまがおもしろい。しかもすごい楽しそうに「それでそれで?」なんて言ってた記憶になるぐらいな感じに聞き入ってる。
そしてみんな犬が好きなんだねえお話にだいたい犬がでてくる。
<ステイシー>
回想シーンに入ったらいきなり女の話でフランス映画みたいになってビックリしたけどちゃんと別の犬の話があった。
昔トリュフ泥棒をしてて銃を持った警備員に出くわした時にプードルに救われたをきっかけにネコ派から犬派になったそうな。
<ウォーカー>
昔ペットショップの金庫破りをしたけど空っぽで仕方がないから娘のプレゼントに熱帯魚をいっぱい盗んだけど淡水魚と海水魚を一緒にして娘が見たころにはいっぱい死んでたとか。
おまえは犬の話じゃないんかい!!
<ゲイジ>
小さいころにケガをした野良犬を親に内緒で飼ってたけどお父さんにバレてひどい結末に。
<キラー・ドッグ>
なんとこの映画は凶暴な闘犬のエピソードもあります。
どうも犬です。
デニーロと呼ばれるようになりました。
ぼくはかわいがられていたけど違うご主人に買われました。
新しいご主人はぼくを犬と戦わせました。
自分が強いなんて思ってもいませんでした。
ぼくは無敵だったのです。
ぼくが勝つとご主人が喜んでくれるのでぼくは頑張りました。
ところがある日のいつものように犬を倒したけれどぼくもひどくつかれて動けなくなりました。
いつも喜んでくれたご主人は僕を撫でてくれませんでした。
ご主人の友達に連れていかれるとお風呂に入れてくれました。
でもいつもとちがって全身に痛みが走りました。
ぼくは驚きました。
無我夢中でした。ご主人の友達は動かなくなっていました。
僕は人間よりも強かったのです。
ご主人はまだ迎えにきてくれません。

なにしてんの?

いやキラー・ドッグの回想シーンがねこんなこと言ってた

言ってねえよw
犬の映画はいっぱいあるけど

犬の良さを描く物語はいっぱいあるんだけどこれはちょっとかわった感じだったね。
- かわいそうな犬を救出する「101匹わんちゃん」とか
- 犬の忠誠心をハートフルに描いた「ハチ公」とか
- 犬ってこんなに凄いんだみたいな「マリリンに逢いたい」とか「名犬ラッシー」とか
この映画はいっけんホラーっぽい感じを漂わせるんだけど実は違う。
闘犬になった犬の悲しい物語だった。
犬の健気な人懐こさを踏みにじるように金儲けをする人間が報復される。
警察犬を警察がナデナデしてる様子をキラー・ドッグがじっと見ているシーンが印象的だったなあ。
警察官がイヌの敵じゃないとキラー・ドッグが認識したシーンにも見えたけどあんな風にかわいがってくれる人がもういない闘犬になったキラー・ドッグの切なさを感じた。
キラー・ドッグは最後にまた人間の温かさを感じることができたんだろうか。

ウォーカーがキラー・ドッグに追いかけられたときに嫌な落ち方したと思ったらやっぱりダメージがでかかったようだね

ジャッキー・チェン全盛期のザコ役の落ち方してたなw

それだw カットかかったとたん扇子でバタバタ仰がれてお茶飲まされたのかな

それはジャッキー映画のNG集だろw わかる人たぶんいないぞw

しかしアントニオ・バンデラスがよくわかんない役だったな
昔に隣人を殺して犬を引き取ったとか橋の下で野良犬をひろったりとかしてんのになんで闘犬をあんな扱いできるんだ

イヌの敵とした位置づけなんだから犬が好きエピソードいらんかった気もするね

アントニオ・バンデラスってどうもパッとしない人だね

どうもキマらないというか迫力がないというか惜しい人だね
二枚目路線にしがみついてる感じだけどそれをやめてドワーフ役とかやればブレイクしてたんじゃないかな

代表作は「デスペラード」だけだろうなあすごいカッコよかった
あれコメディチックでマイナーな映画だったけど今思うとアントニオ・バンデラスがかっこよくてチビに見えなかったし頭身おかしくも見えなかったしかなり撮影技術が高かったんじゃないかな

撮り方次第でどうにでもなるとこがあるからね
「クローズZERO」で身長が小栗旬より小さい役者を巨体のように撮ったりとかあったもんね
バンデラスもチンチクリンじゃなくてカッコよく撮ってやれよなw
みんなはイヌ派?それともネコ派?

イヌ派がいれば面白い会話になったかもしれないけどカメレオンはネコを飼ってるしヘビもネコ派なんだ残念。
よくありすぎるイヌの怖いエピソードはあるんだけどね。小学校の通学路の途中にやたら吠えるでかいチャウチャウが恐ろしかったとか昔住んでたとこがペットをよく捨てに来る人がいて野犬化して群れを成してたとか。
よく聞くような話すぎるからここで話してもつまらないけど。
そんなこともあってヘビにとって犬って恐怖の要素があるからキラー・ドッグが出てきたとき十分怖かったんだ。

イヌこわいエピソードなんかある?

そうだねえ

昔の話だけど
うちの庭になぜか隣の飼い犬がリードがついてない状態でよくうろついてたんだ

ほうほう

そのイヌは野良犬を飼い犬にしたような汚くてちっちゃくて真っ黒なイヌだった

ある日また隣の犬が来てたんだけど今度は倉庫の裏側の日の当たらないとこにいたんだ

(ゴクリ)

隣の犬はジメっとした倉庫の裏に生えた得体のしれないでっかい大量のキノコをすごい勢いでバクバク食べてた

ものすごく恐ろしかった、、、

なにそれ怖いけどなんか違う怖いwww

そうなのじゃ

イヌに攻撃されそうな恐怖のエピソード来るかと思ったら全然違ったw
そんなもんをバクバク食べる生き物の恐怖じゃないかw

しかもそんなもん食って自分ちの敷地で知ってる人の犬が死んじゃうかもしれない恐怖もあるじゃろ?

それ怖いw

ネコのエピソードならいくらでもあるんだけどねえ

まあねえネコは窓越しに外をみてる後頭部だけで面白いしね

それだけじゃイヌ派じゃなくてもわからないだろw
あくまでも個人の感想です。みんなはどう感じたかな?