やあヘビだよ。今回は実話にもとづく映画2002年「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」の感想。
いやあレオナルド・ディカプリオがまだ27歳のときですよ。2002年っていうのは結構昔なんだねえ。ディカプリオはもう45歳になったてさ。(2020年現在)
さてこの映画は実在の人物フランク・W・アバグネイル・Jr の自伝小説の映画化。
1960年代にパイロットや医師になりすまして250万ドル以上の小切手偽装事件を起こした天才詐欺師のお話。
貯金もなく未成年のフランクがお金を得るため色んな職業になりすます様は見ている人を不安にさせるほど大胆で痛快。そして孤独な詐欺師フランクとフランクを追い続ける連邦捜査官のカールとの間に生まれる友情にも似た奇妙な関係はただの犯罪映画にはない味だなと思ったら監督がスティーヴン・スピルバーグ。
何気ないセリフが後々につながってきたり時間が立つにつれて全てのシーンが意味をもつような構成は実に見事。
さらに天才詐欺師フランク役にレオナルド・ディカプリオ。フランクを執念深く追うFBI捜査官カール役はトム・ハンクス。純粋で天才な詐欺師を演じるディカプリオも普通にすごいんだけどトム・ハンクスが出た途端の映画の安定感は異常。
18年経った今でも間違いなく楽しめる。そんな映画です。
真摯にフランクと向き合うお父さんの教育方針がフランクを天才にしたのか

フランクは仲の良い両親と幸せに暮らしていた。ニューヨークで老舗を営むお父さんを慕っていている。
フランクとお父さんの関係がすごくいいんだ。お父さんはフランクときちんと正面から接してる感じがするしフランクは「お父さんすごいや!」って言いそうな顔でお父さんの格言とかを聞いてる。
お父さんがロータリークラブの会員になった時の格言
「クリームの入ったバケツに2匹のネズミが落ちました
1匹はすぐあきらめ溺れ死にました
しかし2匹目はあきらめずもがき続けているうちにクリームはバターになり外に這いだしました
今この瞬間私はそのネズミになった気分です」
会場のみんなが拍手する中とくにフランクが本当に喜んで一生懸命拍手する姿は観ていてニコニコしちゃうよねえ。
フランクを運転手に扮装させてキャデラックを運転させてお父さんと銀行に行った時の格言
お父さん「ヤンキースが強い理由を知ってるか?」
フランク 「ミッキーマントルがいるから?」
お父さん「ちがう」
お父さん「相手がピン・ストライプのユニフォームに釘付けだからだ」
お父さん「みてろ。銀行のお偉いさんが俺のためにドアを開けに来るぞ」
すると本当にお偉いさんがドアを開けに来る。
特にこの「人は肩書が重要だ」という格言は後のフランクの作戦に影響することになる。
お父さんがお母さんと出会った時の昔話も何度も聞いている。フランクが言えるぐらいに。
お父さん「フランスの小さな村の人たちは村を解放したGIのためにショーを開催した。我々200人のGIの前に現れたブロンドの天使に我々は息をのんだ。俺は仲間に言った」
フランク「彼女を連れて帰ると」
お父さん「(そして実際に)そうした」
お父さんは誇らしげだ。
お父さんの仕事が上手くいかなくなって経済的に厳しい時もお父さんはフランクの誕生日プレゼントにママには内緒だぞと小切手口座を開いてくれた。
「これでお前も今日から銀行の顧客だ」と。
フランクは希望が顔からあふれ出ている。
フランクが高校でフランス語代理教師になりすまして授業をして両親が呼び出されたときにお母さんは怒ってたけどお父さんはフランクと目が合うと
「しょうがねえやつだなw」
みたいな顔で笑ってフランクも笑っていた。
そんなフランクの幸せは長くは続かなかった。
お母さんがロータリークラブの会長と浮気をしてて両親は離婚することになってしまった。
弁護士に両親のどっちについていくか選びなさいと言われてフランクはショックで家を飛び出した。
でもフランクが色んな職業になりすますたびにお父さんに報告する。
「僕はパイロットになったよ」
「僕は医者になったよ」
「僕は弁護士になったよ」
そしてお父さんに会いに来るとお母さんをジジイから取り戻すことを応援する。
「お母さんに電話した?電話しなよ」
「国税局に取り上げられたもの全部僕が取り戻してあげるよ」
他の男のところへ行っちゃったブロンドの天使をお父さんがまた勝ち取れるように全力でバックアップしようとするフランク。
そして色々気づいてるであろうお父さんなのにフランクの生き方を否定しない。
なんともいい関係じゃないですか。

お父さんが破産したとたんジジイと浮気ってどうなってんだお母さん
しかもお父さんがロータリークラブの会員になった時にお父さんを壇上に紹介した会長じゃんジジイ

それでもお父さんが羽振りが良くなったらお母さんが帰ってくるんじゃないかというフランクの想いはすごいよな
本当にお父さんが大好きなんだ

お母さんに帰ってきてほしいわけじゃなくて
お父さんのもとへお母さんが戻ってきて幸せなお父さんを見たいって感じだよね

お父さんが幸せになるなら破産したとたん浮気したクソみたいなお母さんでも普通にまた三人で暮らしそうなフランク

ほんとそんな感じだった
フランクかわいそう
フランクは子供のように憧れたものになってしまう

家を飛び出してしまったもののフランクは16歳で仕事もお金もなかった。
そこで小切手を換金しようとするんだけど当然そんな子供はどの銀行も相手にしてくれない。
とぼとぼと銀行から出るとパリッとユニフォームを身にまとったパイロットが華やかなスチュワーデスたちを引き連れてホテルに入って行った。しかもパイロットはそこらの子供たちにサインをねだられる。
「パイロットになりたいのか?よく勉強するんだよ」
フランクはひらめいた
あっ、パイロットになろう。
え?!
フランクは学校新聞の記者になりすますとパンナム空港のオフィスでパイロットの徹底取材という名目でパイロット用語や色んなパイロットの事を勉強する。
そしてライセンスを偽造してクリーニングに出したらなくされたとユニフォームを作ってもらいパイロットになった。
おいいいい!!!!!
するとあら不思議。モテモテになり子供からも声を掛けられ今まで相手にしてくれなかった銀行はすんなり小切手を換金してくれた。
フランクはお父さんのヤンキースの格言どおりに人々をユニフォームに釘付けにさせてまんまと騙してきた。
パイロットになるとパイロットという身分によって信用される。
100人の警官が張りこむマイアミ空港からもスチュワーデス (今はCAって言ったほうがいいのかな) のユニフォームに釘付けにさせることによって脱出することができた。
ちゃんと伏線を回収してきた。物事は全部つながっているとスピルバーグが申しております。
しかしフランクの心臓どうなってんだ。
よし、パイロットになる。って言ったってどっかでボロが出てバレる恐怖のほうがまさるよね普通。
ヘビだったらパイロットのユニフォームをつくるとこで
「小切手でも現金でもなく社員番号を記入してください」
って言われたとこで泡を吹いて倒れる自信がある。
社員番号が何桁かも文字とアルファベットが混ざってるのかもわからないもんねw
フランクはなんと書いたんだろうか。
またいちいち面白いシーンが
次のなりすます職業についてテレビドラマで勉強するとこだよねw
図書館に行って医学書で勉強してもいいはずなんだけどテレビってとこがうまいよね。
やっぱり子供なんだって感じがしてよかった。
同意見かね?

フランクの心臓どうなってんだろレイザーラモンRGなのかな

見てられない窮地が結構あったよなw

空港で「デッドヘッドでマイアミへ?」って聞かれるのも地味にきつい
デッドヘッドってなんだってなって失神するw

婚約者の家で食事のときに「あの先生の犬の名前なんだっけ?」とかいって
あんなの聞かれたら脂汗噴き出すw

最初のなりすましでフランス語代理教師として1週間教えてたってどうなってんだw

しかも父兄懇談会にも出席ってドMなのかなw

16歳の子供が教師として父兄相手にどうやって長時間しのいでんだよなw
孤独からカールにすがる友情

フランクはいろいろとなりすましてるうちに本当の自分がいなくなっていた。
カール以外は本当の自分を知る人がいないことに気づき始めていたのかもしれない。
フランクはクリスマスイブになるとカールに電話して弱音を吐いたりする。
足を洗えと言ってくれなかったお父さんの代わりにカールに足を洗いたいと言って偽りの人生から引っ張り出してもらいたかったのかもしれない。
自分が詐欺師なのにカールの話につじつまが合わないことを見つけるとすごく攻めるところは子供が駄々をこねてるようだけど。
「結婚してないと言ってたのに指輪をしてるじゃないか」
「子供が4歳と言ってたのにおかしいじゃないか」
でもこれはで信頼したいカールに嘘をつかれたくないという想いなんだ。
フランクがカールに捜査協力をしてた時に一度逃げ出したけどやっぱり唯一の友人だと思うカールを失いたくないから戻ってきたんだろうね。

逮捕される最後にお母さんのとこに何しに行ったんだろう
途中でパトカーいっぱい来ちゃったけど

お父さんが死んだ事を悲しんでて欲しくて確認しに行ったのかもしれないな

ああなんてことだ
それなのにジジイと幸せそうにしてるどころか子供までいるなんて

しかし犯罪映画なのにフランクがあんまり悪いことをしてる感じがしない映画だったよね

被害者が銀行だから誰のものでもないお金な感じがしちゃうんだろうな
そんなことないんだけど

フランクとカールもなんだかルパンととっつぁんみたいだしね

実際にあった犯罪者のわりには反省の演出が全くないってのもあるかも

ふんふ
そういえばフランクが犯罪に対して反省とか後悔してるとこはなかったね

司法試験は実力でパスしたってのは本当なのかな

何度もフリがあって最後にカールにやっと答えてるから本当だろ

エンドロールあたりでフランクがカンニングをしてる映像が

そんなんあってたまるか全部台無しじゃないかw
人間不信になって2度と映画観れなくなるだろw
あくまでも個人の感想です。みんなはどう感じたかな?