やあヘビだよ。今回は2008年のパニック映画「クローバーフィールド HAKAISHA」の感想。
今回ヘビは久しぶりの二度目の視聴だったんだけどやっぱりなかなか面白い映画だなあと再認識したよ。カメレオンは5回ぐらい観てるらしい。どんだけ好きなんだ。
この映画は当時低予算のハリウッド映画って事で話題になったよね。
突然ニューヨークの街が何かによって攻撃され始めてパーティーでホームビデオ撮影をしてた人がそのまま撮影を続けていくといったかなりスリリングな作品。
全編ドキュメンタリーのようなホームビデオっぽい映像なんだけど実際にホームビデオで撮ったようなシーンとちゃんとしたカメラで撮ってあとから手振れのように加工したシーンとあるようでいつの間にか普通の映画のように観ている自分にビックリ。
1999年の「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」のようにずっとひどい手振れが続くことがないので手振れが苦手ですぐ気持ち悪くなるヘビにとってはそんなに気持ち悪くならないで臨場感をあじわえたという感じ。まあカメラが揺れすぎて気持ち悪くなるシーンもあるんだけどw
この映画はもう12年も前になるんだねえ。(2020年現在) そりゃホームビデオだのテープだの今では見かけなくなったモノが登場するわけだよね。こういったモノも黒電話みたいに忘れ去られていくんだろなあ。
HAKAISHAが何者なのかなかなか映らないのがいい

主人公の位置づけになるロブは東京本社への転勤が決まっていたので仲間たちがこっそりお別れパーティーの準備をしていた。
ロブのお兄ちゃんジェイソンがカメラマン役を頼みに行ったのはハッド。
うーん大丈夫かこのハッド。みるからにボケキャラだけどw
カメラマン役をすごい嫌がってたハッドだけどマリーナもくるぞとお気に入りの女の子を餌にカメラを押し付けるジェイソン。
このハッドがパーティーが始まるとカメラは斜めだしマリーナばかり撮ってるし
「ロブとベスが寝たんだって」
とか言いふらして回ったりとすごいキャラなんだw
ロブはベスと最近仲良くなったみたいだけどどうせ海外に行って離れ離れになっちゃうからロブはベスに電話するのをためらっててベスはベスで連絡をくれないロブにいらだっててとかギクシャクしてるんだ。結局パーティーの途中でベスは帰っちゃった。
そして少しして地震のような衝撃と停電。
みんなで屋上に出て様子を見てるとすぐそこで大爆発してでっかい塊が飛んできてそこらのビルが壊れてみんな大パニック。
始まりましたよ!!

自由の女神ってあんなドンヨリ顔だったっけ
頭が転がってきたとき
「我力及ばず、無念」
みたいな顔してたよね

自由の女神戦ってたのかよw

しかし自由の女神が壊れるってすごい緊急事態って演出になるね

まあそうなんだけど自由の女神で絶望させる使い方といえばやっぱり
1968年「猿の惑星」のラストにはかなわないな

地球に帰ればなんとかなるって希望を根本から打ち砕いたやつか

自由の女神の見せ方だけであの効果は本当にすごいぞ

役者を新人で固めてるみたいだけど
ロブの人がどっかで見たことあるなあと思ったけどウィキペディアみてみたらやっぱり無名の役者みたいで気のせいだった

リアリティのために新人とか使ってたらしいけどそういうとこも低予算の理由なんだろな

無名ぽいけど役者みんなよかったよね
映画としても迫力があったし全然低予算って感じは受けなかった
アニメのような誇張された演出がさりげない

あとでカメレオンに言われて気づいたんだけど演出がアニメのように誇張した感じのとこがいくつかあったんだけどすごく自然で上手かったんだ。
たとえばロブが電気屋でケータイのバッテリーを確保してベスからの留守電を聞くシーン
あれベスの声をビデオカメラがあの位置で拾えるわけがないよね。店の騒音とかテレビのニュースの音とかもあるし。
あと橋の上を避難してると後ろでジェイソンごと橋を叩き潰されてジェイソンの恋人のリリーが叫ぶシーンだけどあれだけ大勢がいるのにリリーの
「ジェイソン!ジェイソン!」
って声だけよく聞こえる。それどころかその直前のシーンも人がいっぱいいるのに避難してる他の人はだれもしゃべってなかったよね。
みんながデパートの中にたどり着いたときに昼間の様に明るくライトアップされてて静寂がすごく緊張させるシーンではすぐ奥にけが人が大勢いてあわただしく医療班が走り回ってるから無音のはずはないんだけど兵士がいきなり現れるまでの緊迫感をものすごく増幅してるよね。
映画としては普通の演出なのかもしれないけど
もしかしたら軍隊がいきなり怪獣に総攻撃かけてて
「いきなり総攻撃かい!」
ってツッコミたくなったけどそういうとこもアニメ的に緊急事態を誇張して伝える演出なのかもしれないね。

軍隊が攻撃するの早すぎだろw
民間人の横で思い切り発砲してるし

しかもそこで仕留める気の発砲だったよねミサイルまで撃ってウルトラ警備隊かと思ったw
日本人から見ると違和感を感じるだけで米軍はあんぐらい素早く攻撃段階にもっていけるのかな

そんなわけないだろ民間人がそこらにいるんだぞw
マンハッタンのHAKAISHAはアメリカ政府だった

冒頭に
“カメラの回収地点 かつてセントラルパークと呼ばれた公園のUS-447地区”
と書いてあって地名もなくなってることからマンハッタンは現在更地状態にあることが伺える。
そこから人類は怪獣に敗北したという連想をした人も多いんじゃないかな。
怪獣がマンハッタンを蹂躙して更地になるほど破壊する様子を想像させてからのスタートだよね。
でも実際マンハッタンを破壊したのは政府だった。
「最後の攻撃が失敗したら政府はマンハッタン島とごと破壊するつもりだ」
と兵士が言ってたね。
「バイオハザード」のラクーンシティエンドだったんですねえ。ゲームのほうのやつね。
そう ”HAKAISHA” はアメリカ政府だったなんていう言い方もできるわけだね。
怪獣の鎮静化に失敗した最終手段で苦渋の決断なんだけど。

よく考えたらカメラマンがハッドぐらいサイコパスじゃないと映画がなりたたないよな

といいますと?

何か所もオマエそこよくカメラ撮ってられるなってとこがあった
ロブが親に兄ちゃんの死を報告してるとことか
ジェイソンが死んだ直後に泣きわめく恋人を撮ったり弟のロブの顔をアップで撮り続けたりできないだろ普通w

そういわれればそうだ
まともな神経じゃないw

全部記録を残すためにカメラマンがちょっとかわったヤツ設定じゃないとならないんだ

パーティーで
「ロブとベスが寝たんだって」
ってカメラ回しながら言いふらして回ってた時点でハッドに戦慄だった

ちゃんとキャラ設定にも理由があったんだ

冒頭に
“合衆国防衛相がかつてセントラルパークと呼ばれた場所で発見したテープ”
って言ってるからバッドエンドをネタバレしてるんだけどなんか淡い期待を抱いて観てしまうんだよな
カメラを落っことしてどっかに避難できてるんじゃないかって

そういえばそんな始まりだったけど途中から忘れててリアルタイムな気分だった
ライブニュースでもみてるかのような
そうだよねもう全員死んでる前提みたいな感じだよね設定としては

そうそう
生きてればビデオカメラは持ち帰ってるだろうし
あくまでも個人の感想です。みんなはどう感じたかな?