やあヘビだよ。今回は2019年Netflixオリジナルのホラー映画「ELI / イーライ」の紹介。
免疫系の難病で防護服なしでは外にでることもできない少年イーライ。両親は僅かなのぞみに賭けて人里離れた施設でイーライを治療してもらうことに。でもその施設でイーライは怪奇現象に見舞われることになる。
子供の恐怖の訴えを大人たちは誰もわかってくれない。でも外からガラス越しに話しかけてくる謎の少女ヘイリーだけは信用できそうな気がした。
この映画のオチにヘビは怒りをおぼえましたよはい。でも駄作ってわけじゃないんだそれどころか良作。それについてお話しようと思う。この気持ちわかってくれる人はいるだろうか。
なんだかとても楽しいぞ!ぐいぐい引き込まれる

この施設は何かあるぞ。イーライの家族しか泊まってないはずなのに誰かがいる。
誰かがいるっていうか完全に幽霊だよね。そしてホラー映画では当たり前のように大人たちはイーライの話を信じてくれない。
でも近くに住んでるっぽい少女ヘイリーがこっそりイーライを訪ねてきてガラス越しに会話をする。なんだか信頼できそうだ。しかも前の入院患者の事を知っている。
わくわくする設定だよねイーライには悪いけど。
イーライはそこでひどい目に合うんだけどこれが怖すぎる。
最初は見えない何かが窓にハアアアとやって文字を書いたりするだけだったけどそのうち腐ったような体をあらわにして追いかけてくるようになる。しかも完全に何かイーライに悪いことをするために追いかけてくるようにみえる。

ヘイリーが訪ねて来たときは色々期待出来てワクワクした。ロマンス展開とか逃避行展開とか

ふんふんそうですか

確かにヘイリーとの密会や施設の怪しさ満点の演出には多少ワクワクしたけどね
でもイーライがしきりに訴えていたホーン医師悪人説には無理があるだろうと思って見てましたよ

どうして?

だってホーン医師側が何かイーライに悪いことを企んでるとしたらまず両親とイラーイを完全に隔離するとこから始めるでしょ
両親が一緒に寝泊まりしてる場所でイーライに、例えば悪意ある実験なんかを試みたとこで両親は即異変に気がつくだろうからね

なんか冷めてるなあ
しかしイーライが以外に強い。とんでもない目に合ってるのにすぐほっと一息つきやがる。
今の今まで腐ったやつが鏡越しに迫ってきたのにちょっと見えなくなっただけでホッとしやがる。
それどころかタンスに隠れたらガンガン蹴られてタンスを倒されてるのにちょっとしたらホッとして出てきやがる。

これは思わず吹いたなw なんで今さっきまで恐怖があったのにすぐ安心できんだよw

タンスのシーンはすごかったねw あんな目に合ったら絶対朝になるまでタンスの中でひっそりと過ごすしかない

タンスのシーンはオチを知っても意味が分からない。あんなにイーライを怖がらせる意味がわからない

退治された先人もしゃべれよなw 窓に文字かけるんだし

長文じゃなくても三行にまとめて書けばいいのにね。
『拝啓 私はあなたの異母兄弟にあたる者です。ここで殺されてしまいました。あなたは死なないように戦わなくてはいけません。ここの施設のみんなもそして両親すらあなたの敵なのです。あなたには力があります。皆を支配できるほどの力があるのです。あなたは病気ではありません力を封じるために騙されてるだけです。さあ立ち上がって戦いましょう』
とでも書いてくれれば怖い思いをしなかったのに

長い長い。しかもそんなこといきなり言われて『そうなの?』ってなるもんかw
雑な病気と雑な隔離の設定はわざとだった

野暮なツッコミなのかなと思いつつも途中気になっていた雑な演出。
- 施設の外観が汚かったけど中も古くて汚い。発作が起きるだろこれ。掃除できなそうな梁の上とか埃が積もってそうだし
- ひどいアレルギーで苦しんでるはずのイーライが埃まみれの床を裸足で歩く。頼むからなにか履いてくれないか観てるほうが気になるから
- 浄化して密閉してるはずの施設に虫が入ってくる
- お父さんとイーライの距離関係がおかしい
ひどいアレルギーの恐怖に何年も苦しめられてるはずのイーライがあの床を裸足で歩き回るのってのだけは意味が分からないままなんだ。あれだけ苦しんでたら警戒するよね? ハウスダストアレルギーの人は掃除されてない部屋とか怖いよね?
まあそれは置いといて。
そのほかの施設の密閉が甘いとかお父さんとイーライの関係に違和感を感じるとかいうのは後々の展開で説明できてしまう。
病気も隔離も治療もイーライに対しての嘘だったわけだ。そしてイーライを騙すように観る人をだましているわけだったのだ。
子供に対しての嘘だからあんなゆるかったんだね。あーよかった実際嘘で安心した。イーライの病気設定とかゆるゆるだと思ったよね。
セキュリティもゆるいし。アレルギー患者の治療ならなら玄関の浄化室みたいな作りにするはずじゃないか。

雑な演出はあえて子供をだます感じと考えればかなり凝った演出ともいえる。関係ないけどセキュリティナンバー3桁とかなんだよ一昔前のケータイだって4桁だろ

ヘビは洋館の埃っぽさが気になって気になって観てるだけでくしゃみが出そうだった

すぐ発作を起こす難病のイーライ自身があの床を平気で裸足で歩くわけがないってのはやっぱり気になったままだだな

そうなんだよね。イーライが怖がるはずだよね埃まみれの床を。どうなってんだあの雑な材料でイーライが安心しきったって事なのかな
この映画のポイントは観る人を惑わせる対立構造だ

ヘビはオチにとても怒りをおぼえたわけですよ。
なぜならイーライが悪魔で全ての元凶って反則じゃないですか。推理小説で言ったら主人公が犯人でしたってぐらい反則じゃないですか。すごくイーライを心配して観てたのにイーライと怖がって観てたのに悪いのはイーライだったという事。

まあでも一連の演出からうまく説明ができるオチだったよ。ちゃんとオチありきで演出があったとも言える

まあそうなのかもしれないけど。すごい裏切られた気分
この映画は対立構造が変わっていくかのように観る人を誘導していくところがおもしろい。
イーライが施設に入ってからイーライを同情しながら観ているとこから真相が見えてくるにつれて観る視点がかわっていくわけなんだ。
[イラーイ vs 大人たち]
イーライがひどい怪奇現象に見舞われてかわいそうでしかもよくあるパターンだけどイーライの訴えを大人たちは信用してくれない。
普通の生活ができないぐらいひどい病気に苦しんでいるイーライが治療にきたのにそこでもひどい目に合って誰も信じてくれないスタートで観てるほうも大人たちに怒りを覚えるよね。
[イーライ家族 vs 施設の人たち]
途中から施設の人間が怪しいぞ?施設の人たちは悪い人なんじゃないだろうか。ここから観る人が感じる対立構造が変わってくる。
歴代の患者を知ってるというヘイリーがこっちの方向に引っ張っていく大きな役割になるわけだ。
[イーライ vs 大人たち] からの [イーライ & お母さん vs 施設の人たち & お父さん]
実はイーライの浄化が目的だったとわかって結局対立構造は元に戻ることになる。
でもやっぱりお母さんは自分の子供を苦しめることはできずにイーライ側に行っちゃうんだけどねえ。

お母さんは感情的な面で動いてるからイーライ側なのか施設側なのかどっちなのかどっちなんだと思ったけどそれすらも悪魔の子をもった母親としての心境をうまく表現していたんだ

ふむふ。お父さんからしたらイーライを愛してないわけじゃないだろうけど浄化できなければ最悪イーライが死んでもいいという事で人類のためにも。なんかイーライに冷たい感じがしたけどそう思うとお父さんの微妙な冷たさもそういう演出だったんだね

そしてそんな状況じゃ夫婦仲も微妙になるわけだ

ホラー映画なのにお母さんが全然脱がないどころかハグもキスもしなかったもんね。絶対に脱ぐしかない位置づけなのにホラー映画を何だと思ってんだまったくさっさと脱いでくれないと

う、うん
よくあるパターンは悪魔に支配されると人格が封じされてる設定。まあイーライの場合は悪魔に支配されるんじゃなくて悪魔そのものだったんだけど人格は失うことなく覚醒したという珍しいパターン。
この施設にイーライを連れてきた理由はお母さんにとってはエクソシスト的なもんだったわけだ。普通の人間の子供になるんじゃないかという希望。イーライは悪魔そのものなんだから施設側にしたら退治か失敗かどっちかなんだろうけど。
イーライがカルテを盗み見て「第3段階は全員失敗だみんな死んでる」って言ってたけど人間側というか施設側からすればイーライ以外はみんな (悪魔退治) 成功だったんだ。

人格が壊れないでパワーだけ覚醒したからこれから何でもできるという事だ。お母さんがちょっとかわいそうだけど

でもなんで免疫の病気だと騙してたんだろうね

お母さんは産んだ本人で悪魔の子だと知っていたんだからなんかしらで封じ込めてたんだろうね。聖水を飲ませてた結果アレルギーのような症状が出始めたとか知らんけど

そんで聖水では制御できなくなってきたからついに除霊に踏み切ったのか

あの聖なる短剣みたいなのでさっさと刺せばいいじゃんとも思ったけど薬で弱らせてとか段階があったんだろうね

しかしちょっとロマンス的な事を期待してたヘイリーが異母兄弟なのはちょっとがっかりだった

父親が同じ悪魔とは限らないんじゃないかな悪魔っていっぱいいるだろうし知らんけど
最後に関係ないけど
洋画でよくある目覚めるとまず点滴のチューブを引き抜くシーン。あれ、すごく気になりませんか? なんで気軽に抜く? あぶなくない?
イーライの場合は悪いことされてるかもしれないって前提で抜くってのはまあまあギリギリいいとしてもですよ。子供が勝手に点滴抜く?

なんだろうあいつらまず起きたら点滴を抜けって教わってんのかな履いてる靴を投げて何かを確かめるように。日本人はそんなことしないだろうな。カラカラと点滴を押しながら行動するはず

あれすごいこわいよ。イーライは接続部分を外してたけどそれだって空気が入る心配とかバイキンが入る心配とかあるじゃないか。

それどころか針を引っこ抜くシーンがよくあるぐらいだからなw

そうそうなんなら刺してある方向に逆らって引きちぎるシーンとかよくあるから観てて心臓が痛くなる。本当にやめてほしい

わざわざ逆方向には抜かないだろいくらなんでもw
あくまでも個人の感想です。みんなはどう感じたかな?