やっとエルデンリングのトロフィーコンプリートをしました。
ルーンベアが嫌いです。
やあヘビだよ。
今回は2016年アメリカのホラー映画「ライト/オフ」の感想。
スウェーデンの映像作家デヴィッド・F・サンドバーグが2013年にネットで発表した「Lights Out」を自身が監督して長編映画化したもの。
製作には2004年からの「ソウ」シリーズの製作で有名はジェームズ・ワンも関わっている。
この映画は物語はもちろんだけどとにかく視覚的に怖い。
霊体なのか幻なのか謎の存在 “ダイアナ” は闇の状態でしか見えない。
でも光があるとこで存在が消えているわけではないらしく、
闇から光、再び闇になったときに瞬間移動したかのように近くにいたりする。
さらにこの “ダイアナ” には幽霊としては反則的な能力がある。
- 直接攻撃が可能
- どうやっているのか照明を消して自分に有利なフィールドにする
これはもうニュータイプの幽霊ですねえ。
ダイアナは幽霊でありモンスターである。
この映画を観た夜は家中の照明をつけてしまうことだろう。(実体験)
そんなどう考えても勝ち目のないチート級の能力をもった幽霊 “ダイアナ” について考えてみようと思う。
光と闇

この映画、怖いです。
レベッカがかわいいです。
もう怖いんだよダイアナが。
ダイアナは闇で現れ光で消える。
光と闇がテーマになっているこの映画は監督が映像作家だけあって視覚的だけでも怖い。
ダイアナが闇の中で迫ってきて光差すところで見えなくなる。
再び闇のところで姿を現す。
闇、光、闇、と切り替わるたびにダイアナが近づいてくるだるまさんがころんだ状態。
ヘビはこれを観た夜、普段点けていない家の照明も点けるはめに。
光と闇は人の心でも見え隠れする。
皮膚病のダイアナを悪魔呼ばわりした人たちやダイアナを実験台にした医者たちはまさに人間の闇の部分とも言える。
そして心が健康な光の状態だとダイアナは出てこないが弱って闇を宿すとダイアナは現れる。
自殺したダイアナのお父さんも愛する娘の病気と凶暴性に悩んで地下室に閉じ込めたことで罪悪感を感じたに違いない。
その重圧で心を闇に支配されていたことだろう。
弱った人に入り込む仕様は聖書の悪魔や日本の幽霊とも共通しているように感じた。
悪魔は心が乱れて信仰が弱くなった人間のもとに現れて付け入る。
日本の幽霊の場合は気持ちが暗くなったり怖がると出くわすという話はよくあるね。
ダイアナの存在とは

ダイアナは暗いときだけ目視できて暗いところでだけ攻撃してくる。
明るいところでは見えないし攻撃もしてこない。
でも明るい時に存在が消えているわけではないようで、
照明がついた状態の中でレベッカのお絵描き帳を取り上げたりしていた。
“ダイアナ” とはいったいどんな存在なのか考えてみる。
生前のダイアナ
ダイアナは13歳の時に鍵のかかった自宅の地下室から保護された。
光に猛烈な過敏反応を示す特殊な皮膚疾患があったため悪魔の子と呼ばれたり噂話が絶えなかった。
でもそれは皮膚が荒れている見た目だけの問題じゃなかったことは
ダイアナの父親が「頭に娘が入り込む」と壁に血文字を残し自殺していた事から推測できる。
ダイアナは閉じ込めておかないと危険だったんだ。
保護されたダイアナはマルベリー・ヒル病院にいれられ、そこで同じく入院していたソフィーと出会う。
ダイアナはソフィーに異常なまでに執着した。
ソフィーのうつ病が回復すると、ダイアナはソフィーの腕の骨をへし折った。
この時はうつ病が回復すると頭に入り込みにくくなるとかじゃなく、
単純にソフィーが退院していなくなるのを恐れていたのかもしれない。
それにしても少女の力で人の腕を折ることができるとは考えにくいので生前から “パワー” を持っていたに違いない。
ダイアナは生前から人を洗脳できる能力があった。
そして生前から攻撃的だった。
マルベリー・ヒル病院の医者たちは珍しい皮膚疾患があるダイアナを実験台にした。
光に過敏反応を示すダイアナを押さえつけて光を照射する。
そしてある日の実験で最大出力で光を照射するとダイアナが消滅してしまった。
寝台には人型に焦げた跡が残っていたのでこの時ダイアナの肉体は死滅したと考えられる。
みんなに悪魔の子と呼ばれ、父親には地下室に閉じ込められる。
病院では押さえつけて苦痛を伴う実験をされる。
日本風にいえば怨霊となってしまう条件が満たされていたんじゃないだろうか。
エルデンリングで言えば忌み鬼そしてまさに世界の全てを呪う糞喰いの境遇そのものではないか (ゲーム脳)
肉体消滅後のダイアナ
死んだはずのダイアナはソフィーのうつ病が悪化したころ、レベッカが10歳のときに再び現れる。
ちょうどそのころレベッカのお父さんが出て行って音信不通になっていたが実際はダイアナに殺されていた。
冒頭で殺されたマーティンのお父さんのようにレベッカについての真実に近づいていたのかもしれない。
レベッカはソフィーを独占したい。
ソフィーを奪う人たちを攻撃する。
暗闇の中では長い爪をつかって切り裂いたり投げ飛ばしたりできる。
家中の照明の電球が外してあったのはダイアナに言われてソフィーがやったっぽいけど、
マーティンのお父さんの部屋のスタンドのケーブルが引きちぎられていたのは暴力的なダイアナの仕業だと思われる。
それどころかどういうわけかダイアナは家を停電にすることができる。
自分に有利なフィールドにできる。
直接物理攻撃をする幽霊ってだけで反則なのに
停電にすることができるってレベッカたちにとって絶望しかない。
死んだはずのダイアナが何年もしてから現れたけどその間存在がなかったわけではなさそうだ。
家の地下室にダイアナの恨みつらみの言葉が血で書かれていたことから、ダイアナが現れなかった間も地下室にずっといたのだろう。
そしてソフィーのうつ病が悪化すると活動できるようになった。
- 活動するには入り込む人間が必要
- 明るいところでは人に危害を加えることはできない
- ドアや壁をすり抜けることはできない
- 天井に張り付いていたことから重力を無視することができそう
- 重力を無視できるからなのか力が強いのか人を投げ飛ばすほどのパワーがある
- 人を切り裂いて死亡させる殺傷能力がある
- 停電させて闇にすることができる
特に気になったダイアナの仕様が
闇で見えたダイアナを光で照らすと消えるけど、再び闇になると近づいている。
というシーン。
光で見えなくなるけど見えないだけで光があたっている間も移動は続いているということだ。
ダイアナは闇で現れるのではなく、光が差したり闇に入るにつれて闇の表と光の裏の二つの世界を行き来している状態なんじゃないだろうか。
ダイアナにとって裏である光世界では閉じ込められた状態になっていて動いて人間の世界を観ることはできるけど影響を及ぼすことはできない状態。
ダイアナにとって表である闇の世界では物や人間を物理的に好きにできる。
そう考えるとある意味ダイアナは不滅とも言える。
ソフィーは自分がいないとダイアナが存在できないという結論に至ってた。
ソフィーが自分の頭を撃ち抜く瞬間にダイアナが阻止しようとしたことからもソフィーという存在がないとダイアナが存在できないと思わせた。
でもダイアナはソフィーが好きだったしソフィーの頭の中に入りやすかったからソフィーを失いたくなかったというだけのことだったんじゃないか。
ラストで救急車の照明が点滅する、、、
頭に入り込む隙がありそうなのは父も母も失った悲しみのマーティンか、、、
それとも自傷行為に至るほどの苦しみを背負ってきたレベッカか、、、
あくまでも個人の感想です。みんなはどう感じたかな?