やあヘビだよ。
今回は2014年リュック・ベッソン監督のSFスリラー映画「LUCY/ルーシー」の感想。
マフィアの闇取引に巻き込まれたルーシー (スカーレット・ヨハンソン) は「CPH4」なる新型ドラッグをお腹に埋め込まれて運び屋にされたうえにドラッグが入った袋が体内で破れてしまう。
ドラッグを過剰摂取してしまったルーシーは脳が覚醒して人間が10%しか使われていないと言われている領域がどんどん拡大していくとともに人知を超えた存在になってゆく。
そして加速度的に脳が覚醒して物体も人体も思いのままに制御できる存在になっていくなかでルーシーは死期を悟り最後に何をするべきかと脳科学者のノーマン博士 (モーガン・フリーマン) にコンタクトを取る。
ヘビはフランス映画だという事しか知らないで観たんだけど後からリュック・ベッソン監督だと知ってなるほどたしかにと思うようなリュック・ベッソン炸裂な映画。
リュック・ベッソンが好きな人は普通に楽しめると思う。
そしてルーシーという人物に垣間見える愛情深さとやさしさが魅力的でかわいい。
しかもルーシーは脳が覚醒して知識を得るににつれて人間の感情が薄れていくんだけどその感じが跳ねてるボールを目で追うネコみないな顔に見えておもしろいんだw
映画全体では色々気になる演出があったり矛盾を感じる設定があったりしたけど途中からはそんな次元の話じゃないんだと受け入れモードになれた。
同じように演出が気になっちゃうとか細かいところが気になっちゃうって言う人も
題材としては誰もが一度は想像したことがあるような
「人間の脳が覚醒したらどうなるのか」
という面白いテーマなので深く考えないで受け入れて楽しんでみるのもたまには良いんじゃないかと思う。
話の前提の「脳の10%神話」自体が現在否定されてるという理由での映画批判もあったようだけど
この映画での脳へのアクセスパーセントはちょっと違うニュアンスじゃないかと思った。
むしろ批判するなら他にあるんじゃないか?なんて話もしていきます。
脳の10パーセント神話をあのカットどっちが気になる?

台湾に留学しているルーシーは何日か前に知り合ったばかりの怪しい遊び友達リチャードに
「これをミスターチャンに届けて欲しい」
と強引にジェラルミンケースを渡される。
受け取る相手はコリアンマフィアで信用されていなかったらしいリチャードは建物の外で射殺されルーシーは捕まってしまう。
ケースの中身は「CPH4」という名の新型ドラックでこれを詰めた袋をお腹に埋め込まれたルーシーは運び屋にされる。
ところが今度はチャイナマフィアに拉致されてお腹を蹴られたルーシーは体内でドラッグの袋が破れて「CPH4」を大量に摂取してしまった。
「CPH4」とはまだ一般的には開発できないとされていた新型ドラッグ。
その効果は人間が10%しかアクセスできていない脳へのアクセス領域を増やすというもの。
脳の10%神話
映画の評価として「脳の10パーセント神話」の否定の話を出して批判する感想があったらしいけどこれはちょっとどうかなあと思う。
脳の10%神話は、昔まだ脳の事が今より解明されてない時代に脳を部分的に損傷させて、特に機能に異常がないからこの部分は使われてないと判断してしまってたって話だよね。
瞬時にじゃないだろうけど脳は損傷した部位が担ってた機能を他の部位が肩代わりするらしいし肩代わりされちゃったら当時は余計わからなくなっただろうね。
でも現在では脳は全てがちゃんと使われているとわかってるらしい。
つまり現在では人間の脳が部位的な意味で10%しか使われてないというのは間違ってると。
でもこの映画の脳へのアクセスパーセントの場合は部位的な意味というよりも全体のブースト的な意味のような印象を受ける。
まあ何が言いたいかと言うとこの手の批判が揚げ足取りのように感じて嫌だなあと思っちゃったって事。
SF映画なんだし設定に乗っかって楽しめばいいんじゃないかな。
動物のカットの悪影響
話の設定よりもちょいちょい出てくる動物のカットが気になってしまった。
序盤のルーシーが無理やりトランクを渡されるシーンからちょいちょいでてくる動物のカット。
ルーシーは勉強しなきゃいけないけど遊び歩いててちょっと心配な感じの人。
カウボーイハットのリチャードはは知り合ったばかりで明らかに怪しいやつだから絶対に信用しないほうがいい。
というのはわかりきってるわけじゃないか。
それなのにネズミ捕りとネズミのカット、、、
いやいや観てる人全員がやめたほうがいいとわかってるって!
まだかぶせてくるかw
そんな悪い印象になっちゃったせいかそのあとちょいちょい動物のカットが入ってくるけどそれもなんだか邪魔な感じがしてしまった。
脳の10%神話よりもこっちのほうが気になった。

ルーシーとリチャードのシーンで両方とも役者が良いからネズミのカットが思い切り蛇足なんだよな

ふむふむネズミがヘビですよねえ

リチャードがあんなにチョイ役なのに
「小物でその日暮らしで信用できないヤツ」
ってのは伝わってくるし
あれ以上何の説明もいらない

猿芝居ならまだしもネズミが蛇足で藪蛇になってまさあねえ

わざわざルーシーとリチャードがどんな知り合いなのかってカットもちゃんとあったしなw

洒落たカットをねじ込んできても犬も食わないてなわけでございまして
馬が合わないかもわかりませんな

ん?

はい?

ルーシーが超人になってから悪の組織ををつぶしたりするのかと観てたけどそんな次元じゃなかったな
超人になるまで随分長いなとは思ってたけど

そうだね
若干ガバガバな設定もスルーできる展開になった
フランスでは医者が手術室にスマホを持ち込むのかな

そこはいいだろw
ルーシーが最期にお母さんに感謝する感動のシーンにつながるんだから
ルーシーとノーマン博士という魅力的な人物

ルーシーとノーマン博士の人間性がなんだかすごくいいなあと思った。
やっぱりスカーレット・ヨハンソンとモーガン・フリーマンだからすごいってのもあるんだろうけどねえ。
ルーシー
ルーシーはバカっぽい学生?みたいな感じで登場するんだけど話が進むにつれて魅力的な面が出てくる。
コリアンマフィアに拉致されたときは落ち着いて行動しなきゃと意外と頭を使う人なんだという印象を持つ。
そして脳が覚醒するにつれて代償として自分の命が長くない事も知ってしまった頃は人間の感情が無くなっていく中で親に感謝の気持ちを伝える。
また友達の身を案じて処方箋を書いて生活習慣のアドバイスをする。
マフィアは何人か殺してたけど無差別に殺してるわけではなかったよね
フランスのカーチェイスでは死はないと言っていたし。
でもけが人は出てるよねあれはw
そしてそんなルーシーが終盤いよいよ脳が覚醒するにつれて人間の感情を失っていくのに寂しさを覚えながら見ていたんだけど
時間をさかのぼって情報を得ているときにパッと
「わあすごい!」みたいな表情を浮かべるところがすごく印象的だった。
ルーシーの存在はもう人間ではなくなってしまうけどそんな中でも知識を得てワクワクする感情はまだ無くなってなかったんだ。
ノーマン博士
ノーマン博士はストーリー上あまり出番がない感じのはずなんだけど存在感がすごかったよね。
脳が覚醒していくとどうなるのかという説明のためだけに配置されたようなキャラではあるんだけどさすがはモーガン・フリーマン。
突っ立って話をするだけで、無言で顔がアップになるだけで、主役級の存在感を出してくる。
ノーマン博士は脳科学者なんだけどその分野の第一人者ゆえの孤独感がある。
そこで突然現れたルーシーに
「博士の仮説は大体正しい」と言われる
これはものずごい喜びだ。
研究の成果を論文にしてもそれを証明できないから評価される事も難しい。
博士のレベルの人間がいないから博士がどれだけ優れてるのかって事を理解する人がいない中で全てを知る物に肯定される。
これは博士にとってものすごい事だ。
全てを知る物に仮説を肯定されるために研究をしてきたと言ってもいいぐらい。
そんな博士の気持ちを思ったら博士側の視点のストーリーを知りたくなってしまうよねえ。

ルーシーかわいかったなあ

ヘビはスカーレット・ヨハンソン推しだな

あの美人なんだけどなんとも完璧じゃない感じがいいんだ
個人的には金髪よりも
2013 「アンダー・ザ・スキン 種の捕食」
のときの黒髪セミロングが似合ってて最高だと思いますよはい

ほうほう

終盤ルーシーの感情がなくなってきてネコみたいな表情になってきて面白かったなw

そうなんだよw
終盤の博士たちに会った時にみんなの顔を見回してるときなんていつネコパンチが出るかとハラハラした

そんなわけあるかw
まあでも博士の一人の肩をつかんで娘さんの事故死の話をしたのはネコパンチみたいなもんだなw

これから人類の知識がひっくり返るような実証をするのに動揺させてどうすんだよねw

しかしモーガン・フリーマンは化け物だな役者として

そうだねえ
ノーマン博士もリチャードまでではないものの “一研究者” でしかないと言ってもいい人物だったのにすごい存在感だった

逆に一研究者というよりもノーマン博士の仮説を実証する映画とも言えるんじゃないか

ふむふむ
ノーマン博士側の視点も見たいと思ってたけど実はすでにノーマン博士が軸だという事?

そうそう
でも映像的な意味でもノーマン博士側のストーリーを見たい感じはしたね
アクションとかカーチェイスとか削ってでもw

まあねえ
でもそこがリュック・ベッソンなんじゃないかな

しんどいなあw

(;^ω^)?

1988 「グラン・ブルー」
1994 「レオン」
とかすごい好きだったけど
1997 「フィフス・エレメント」
あたりから怪しくなって
1999 「ジャンヌ・ダルク」
から観なくなりましたね

おいおいヘビもこっち側にきてどうすんだよw
リュック・ベッソンのファン側に立ってぶつかってこいよwww

逆に「レオン」がしんどかったなあ
フィフス・エレメントはまたみてみようかなと思うけど

「ジャンヌ・ダルク」はちゃんとみれたよ
カーチェイスとかなかったし

好みが全く逆な感じになったね

この「ルーシー」だって
バッキバキにキメてみれば面白いだろきっと

首がねじれるぐらいに

そうそう
もしそれでも面白くなかったらキメかたが足りないんだ
あくまでも個人の感想です。みんなはどう感じたかな?