やあヘビだよ。今回は2013年のSF超大作映画「パシフィック・リム」の感想。
地球では太平洋の深海に突如現れた異世界とつながる裂け目から巨大な怪獣が定期的に現れて都市部まで蹂躙されるようになっていた。
それに立ち向かうのが人が乗り込んで操作する巨大ロボ。
操縦するにはパイロットの神経回路をロボと接続するんだけど一人で接続するには脳への負担が大きすぎるのでパイロットが二人一組になって右脳担当と左脳担当で分かれて接続して操縦する。
そして高層ビルとかを巻き込んでの大迫力の戦闘シーンはすごくよくできていて感激。
なんともエヴァンゲリオンとかガンダムとかウルトラマンなどなどを彷彿させるワクワク感。
そして人が襲われて血だらけになったりとか直接的な残酷シーンが全くないとこも日本の怪獣モノのようで子供にも安心してみせられる感じがした。
「トランスフォーマー」とかのヒーローモノみたいに原作があるのかなと思ったらどうやらこの映画オリジナルらしい。
監督は皆さんご存じギレルモ・デル・トロ。この人は幼少時代に日本のロボットアニメや怪獣映画を見て育ったらしくて日本オタクでも有名だね。本編では怪獣のことをそのまま「KAIJU」と呼んでいたりパイロットの1人が日本人役だったりと監督の日本の特撮映画への愛を感じられるような映画です。
続編の2018「パシフィック・リム: アップライジング」はまだみてないヘビがこの映画だけでの感想を語っていくよ。
環太平洋防衛軍 (PPDC) の対怪獣巨人兵器イェーガー計画

2013年太平洋の深海に突如現れた時空の裂け目から巨大な怪獣アックス・ヘッドが現れサンフランシスコを襲撃した。
3つの都市が壊滅という甚大な被害を受けながらも米軍は6日間かけてアックスヘッドをやっつけて事態は収束したと思われた。
でもその後次々と怪獣は現れてマニラ、メキシコと環太平洋地域 (パシフィック・リム) の都市を襲うようになった。
パシフィック・リムの国々は協力して環太平洋防衛軍 (PPDC) を設立して巨人兵器 “イェーガー” を開発する。
このイェーガーはいわゆる巨大ロボなんだけどパイロットとロボを神経回路でつないで操縦するシステムでパイロットへの負担が大きかった (映像を見る限りパイロットが脳にダメージを受けてる印象) ので二人一組で乗り込んでそれぞれが右脳と左脳で操縦する方式になった。
怪獣戦争7年目の2020年現在、最初の怪獣襲撃のとき15才だったローリー・ベケットは兄ヤンシー・ベケットとコンビでアラスカ基地所属のイェーガー “ジプシー・デンジャー” のパイロットになっていた。そして怪獣を5体撃破した実績があるベケット兄弟はヒーロー的存在でもあった。
でもベケット兄弟の怪獣討伐6体目である怪獣ナイフ・ヘッドと海上での戦闘でジプシー・デンジャーは大破し兄ヤンシーが死んでしまう。
ジプシー・デンジャーとともにボロボロで海岸にたどり着いたローリーはそこにいた老人に救出される。

まさかあの老人がただの脇役だったとは驚いた

バガボンドでいうと武蔵を助ける宝蔵院胤栄みたいなのを期待してた?

そうそうローリーが瀕死のあそこから五年の歳月が流れるわけだからあの爺さんが実はカンフーの達人でマコと棒術で渡り合うとこにつながるとか

何の映画だよw
でも確かにあの老人と孫らしき2人がストーリーにもうちょっとだけでも関わってきそうな気はしたな

そうなんだよ
金属探知機みたいなのもって散策してたのはジプシー・デンジャーがくるフリだとしても
もうちょっとメカニカル爺さん要素を引き継いでニュートンとかハーマンみたいな科学者的な位置づけになるかと思った

この映画ちょっと残念だったのはやっぱり中国出資だからなんだろうけど舞台が中国になったとこだなあ
中国が嫌だってんじゃなくて日本リスペクトの怪獣映画なんだからなんとか日本が出資して日本を舞台にするように頑張ってほしかった

2013年というともうアメリカでも映画つくるってときに絶対ヒットするようなシリーズとかじゃないとお金が集まらない映画氷河期に入ってるから厳しいだろうな
まあ確かに「KAIJU」とか思い切り発音してて片言の日本語まで入れてくる設定なのに舞台を中国にしなきゃないって日本オタクの監督としても複雑な思いはあったかもな

関係ないけどロシアのロボットがすごいかっこよかった

あれはドラム缶かぶったような感じでクールだったな
スタッカー司令官の最後の総攻撃とは時空の裂け目を破壊する事だった

ローリーいなくなって5年が経った。
そのころPPDCでは怪獣の襲撃に押されて生産が追い付かないイェーガー計画が上層部により打ち切られてアラスカ基地が閉鎖。スタッカー司令官は最後の総攻撃案だけが認められて拠点を香港の基地へと移した。
イェーガー計画の代替案として海岸線防護壁を建造する “命の壁計画” に移行したけど効果は乏しく人類は窮地に立たされていた。
スタッカー司令官は防護壁建造作業員としてひっそりと暮らしていたローリーの居場所をつきとめて説得してまたイェーガーのパイロットとして香港の基地へ連れて帰った。
そこで日本人の女性マコと出会う。
マコはスタッカー司令官が娘の様に大事に育ててきた女性だったけど皮肉なことに身体能力とイェーガーパイロットとして適正が高い数少ない人材でもあった。
そんな中KAIJUがどんどん戦闘を学習しているようで電磁波攻撃によって最新式のイェーガー全機と本部のデジタル回路がダウン。
そこでローリーとマコが原子力の旧式イェーガー “ジプシー・デンジャー” で出撃することになる。

マコの片言の日本語に続いてローリーも日本語で返したときはもうダメかと思った

映画を断念しそうになったかw
ヘビはそういうのすぐ寒気がしてダメだよなw

ドラマ版の「12モンキーズ」で延々と片言の日本語でしゃべりやがるエピソードが耐えられなくてドラマを断念したトラウマが蘇った
菊地凛子って普通に日本語しゃべってたような気がしたけどなあ

マコは日本出身だけど幼い時に司令官に助けられてから日本で育ってないから日本語が下手っていう裏設定があるらしい

そうかそれで日本人なのに片言なのか
芦田愛菜のときに助けられてすぐ日本を離れて英語で育てられたんだね

芦田愛菜の時って言うなw

片言の似非日本人な印象のせいか最初マコがちょっと嫌な感じがしてたんだけど
観てるうちにどんどん可愛くなってきてもうイェーガーに全裸でドリフトして

スタジオにお返しします
KAUJUとはいったい何者なのか

この映画は続編と小説と漫画とかでてて細かい設定が明らかになってるぽいんだけどこの映画しかみてないヘビが勝手にこの映画だけでKAIJUの事を考えてみたいと思う。
どんどん学習しては次々と送り込まれる怪獣 (KAUJU) は一体何なのか感情はあるのか。
ヘビは昔からウルトラマンをみてても怪獣の方が好きで後編にもつれ込むぐらい強い怪獣が出てくる回を楽しみにしていたものであります。
だからなのかKAIJUの事が気になって気になって。
科学者の調査によると資源をむさぼりに来てるとか言ってたね。1996年「インデペンデンス・デイ」のエイリアンのようだね。
すでに大昔に地球に来たことがあったけど環境が合わないのでこの機を伺っていたと。
そして科学者がKAIJUの脳とドリフトしたときにみた映像からすると地球に襲来するKAIJUは生産されていた。でも出血するし怒ったり痛がったりしてるようだから生きているっぽいけど。
そして横にいたちょっとちっちゃいやつらが作ってる作業員ぽい。
なのでもっと上層部の怪獣がいるんだろうね。もしくはエイリアンのように巨大な母体があるとか。
KAIJUは地球に送り込まれてイェーガーに殺されてはまた次のKAIJUが送り込まれる。
働きバチのように健気に次々と攻撃してくる。
KAIJUで地球の蹂躙が終わったところで第二段階の物資回収部隊が送り込まれるんだろうか。
最後に裂け目を破壊しにジプシー・デンジャーが降りていきすぎて敵の基地まで降りて行ったときにKAIJUを生産してたであろうちっちゃい怪獣がジプシー・デンジャーを無垢な目でみつめて首をかしげていた。
あの怪獣の判断できなそうな様子からしてちっちゃい怪獣もまた使い走りに過ぎないんだろうなあ。
最後に本部ごと時空の裂け目を破壊して勝利のようなきがしたけど時空の裂け目をつくれる程の技術があるんだしあそこは小さな支部に過ぎないのではないか。ヘビはそう思ったのです。

最後ジプシー・デンジャーが敵地に降りて行ったとこで
ヘルメットのシールドみたいなのを外してみつめてた怪獣の顔が無垢だったなあ

頭をなでてもらおうと寄ってきたネコみたいな顔してたなw

ただ命令に従って地球を攻撃する兵器を生産し続けて最後は殺されると思うとなんだか可愛そうになってきたw

小説とかでくわしい話が聞けるみたいだから読んでみたいな

うんうん子供向け映画だと思ったんだけどなかなか興味深いストーリーだったよね
安心して観れる鉄板ストーリーはお子様にも安心

このストーリーは鉄板ヒーロー映画って感じで熱く散っていく犠牲者はでるんだけど残酷な描写がなくしかも一応ハッピーエンド。
これほど平和な気分で観れる映画も逆に珍しいんじゃないかな。
- 感動: パイロットのパートナーでもあった兄を戦闘で失った主人公が再びヒーローになる
- 信頼: 自ら体を張って道を指し示す熱い司令官
- 成長: 司令官が助けた幼い娘が立派なパイロットに
- 迫力: ビルとか建造物を派手に巻き込んで破壊しながら戦うけどすでに全員避難し終わってるようで安心
- 友情: 仲の悪い科学者同士が同じ目標に向かって言った末に打ち解ける
- 笑い: ちょっと悪い奴にしても死んじゃうのかよと思ったらしっかり生きてる
- 平和: 人種の枠を超えて人類が一丸となる
- 愛: 主人公とヒロインが無事で勝利するハッピーエンド
すごい欲張り設計ですねえ。監督がいちいち細かいとこまで気を配って ”平和な怪獣映画” を作ってる感を感じた。
派手にビルを壊したり船をもって怪獣を殴ったり橋が壊れたりするんだけど日本のウルトラマンみたいに人がいる気配がないから残酷さが全くないから子供の目を覆う必要もなく安心して観てられるんだよね。
素晴らしいじゃないですか。日本の怪獣愛を受け継いだ業界人も頑張ってほしいなあ。

子供じゃなくなるとなかなかこういった映画を観る機会ってなくなっちゃうから久しぶりにヒーローモノを楽しめてよかった

最後にローリーが会場で目を覚まさないシーンでもどうせ目覚めるってわかってるぐらいの安心感があるよな

あれで目を覚まさなかったら子供たち泣くw

早いうちに現実の厳しさをつきつけておくか

やめてくれw
あくまでも個人の感想です。みんなはどう感じたかな?