やあヘビだよ。今回は1974年不朽の名作ホラー「悪魔のいけにえ」の感想。
悪魔のいけにえといえば他の記事でもふれたけど芸術性を高く評価されてマスターテープがニューヨーク近代美術館に収蔵されたことで有名だね。
この映画はカメラの動きとか構成がすごくかっこいいとこがいっぱいあるんだ。現在ではカメラの使い方も恐怖の演出とかも当たり前な手法になっているだろうから今観てどうだろうと思ったけどけど久しぶりに観てみたらやっぱりなかなかビジュアルとしてもかっこいい映画だなあと思った。
関係ないところで嫌な事件はあるけど平和な日常

サリーと兄のフランクリンの今は廃墟になっているおじいちゃんの家がテキサスの田舎にあるという事で友達と合わせて5人でバンに乗って向かっていた。
そのころのテキサスの田舎町では墓荒らしが横行しているらしくおじいちゃんのお墓を心配したサリーは墓地に立ち寄って無事を確認する。
その墓荒らしっていうのが掘り起こした遺体をオブジェのように飾り付けたりする異常者っぷり。しかも遺体の一部は持ち去られてるらしい。いったい何に使うというのだ。
暑い夏のテキサスで若者たちの日常はヒッチハイカーを乗せた事で一変するけどこのヒッチハイカーだけならそんなに害はなかったかもしれない。あの家にいかなければ。

前に観たときは何とも思わなかったけど今回観たらヒッチハイカーの歯が奇麗すぎて気になったw

撮影に備えて歯医者にホワイトニングしに行ったんだろうな

まさかwダメじゃないかw

フランクリンが頭悪そうキャラかと思ってたらさらにへんなのが乗り込んできてビビった
いきなり過ぎる恐怖

廃墟になったサリーとフランクリンのおじいちゃんの家についたけど特にすることもなかった。カークとパムは近場を散策しに歩いていくと民家を発見。途中のガソリンスタンドで給油できなかったのでもしかしたらガソリンを分けてもらえるかもと民家に近づく2人。
「誰かいませんか?」
と声をかけるも誰もいなくて庭で発電機だけが音を立てている。
パムがやめなよと言うけどカークは声をかけながら玄関から入って行った。
映画的にここで何かあるかもとは思うんだけどまさかあんな展開は予測できなかったよねw
そしてこの映画はカメラワークがすごくいいんだ。
迫りくるレザーフェイスを下から待ち構えたように撮ったりとかいきなりサリー視点のカメラになってサリーと一緒に恐怖するとか色々あるんだけど特にヘビが好きなシーンが最初にあの家が出てくるシーン。
あの家の正面にカークとパムが来た時のブランコ越しの映像が何とも言えなく好きなんだ。そして次にカークが全然戻ってこなくてもう帰ろうよと言ってたパムがしびれを切らして玄関のドアに歩いていくところをブランコの下を通ってパムの後ろからついていくカメラ。いいですねえパムの不安が伝染してきそうですねえ。
こういう映画が今後の映画に影響を与えて映画が進化していくんだねえ。

何だよアイツ怖すぎだろ展開が早すぎるw

いきなり出てきて一撃だからねw
引き戸をバン!って閉めるのも有名すぎるシーンだね

普通はモンスター登場したら主人公がみつかって主人公がモンスターに追いかけられて追い付かれてからって段階があるはずなのに全部すっ飛ばしていきなり殺されてるからなw
扉を荒々しく閉めるっていうシンプルな怖さもうまいな

あの容姿で乱暴にモノを扱うってずるいよねw

怖がらせるって意味で猛獣が吠えるってぐらい効果てきめんだな

ヘビがこの映画は芸術的に評価されてるって話をしてたからカメラワークとかみてて思ったけどアメリカンニューシネマっぽい雰囲気を感じた

ふむふむ

テーマとかじゃなくて雰囲気がね
日常っぽさを撮る手法というか

するとあまり怖くない感じだった?

いや。アメリカンニューシネマっぽい感じからアレがいきなり出てくるからすごい怖かったw

ブランコをくぐるカメラワークとかみんな影響を受けただろうなあ
デヴィッド・フィンチャーのカメラワークもここからきてるんじゃないかな

それは言い過ぎかもわからんけど影響を受けた監督はいっぱいいるんだろうな
恐怖する人から伝染する恐怖

なんとか昼間立ち寄ったガソリンスタンドに逃げ込むサリーだけど昼間いたあのおじさんもグルだった。
というかガソリンスタンドのおじさん、ヒッチハイカー、レザーフェイスは家族なんだ。
サリーはまたあの民家に連れ戻される。
そして二階でみたミイラ2体のじいさまの方は生きていた。
よくみると二階のシーンでばあさまの方は目玉が無くて口開けてるけどじいさまは目を閉じてるだけだったんだよね。
サリーは指をカミソリで斬りつけられてそれをじいさまがチュウチュウしゃぶる。
この後の恐怖するサリーを延々と映すとこは観てるこっちまでおかしくなりそうで怖くなるね。
関係ないけどサリーの眼球のアップで1971年「時計じかけのオレンジ」でアレックスが人格矯正されるシーンを思い出した。
絶叫するサリー。俺にやらせろと激怒するヒッチハイカーと笑ってるコック。そして握る力が無くて何度もハンマーを落とすグランパに何度もハンマーを握らせるのを繰り返すレザーフェイス。
一体このシーンをどう観たらいいのか誰視点で観ればいいのか。
恐怖と怒りと笑いがごっちゃになってもうパニック。

食卓のパニックシーンはもう色々詰め込んでて中国映画を連想させる

笑いとかもあるカンフー映画とかかな

そうそう
ヒッチハイカーみたいに顔が引きつったヤツとかもよく出てくるし

そういえばガソリンスタンドのバーベキューの肉って墓の遺体だったのかな

サリーが逃げ込んでバーベキューのアップとラジオのニュースの演出がそんな感じもしたけど
さすがに死体の肉は焼いても食えないんじゃないか

ジェリーが入っていったときに冷蔵庫に知らん女が入ってたし
ああいう生きた獲物をバーベキューにして、墓の遺体は部屋に吊るしてあったりしたオブジェにして遊んでたんじゃないかな
墓荒らしのメインの目的は宝石だったみたいだし

ですよねえ
そうだあの冷蔵庫の女は最初パムかと思ったけど別人だよね

着てる服が同じ感じもしたけど
顔と髪の色が違って見えたんだよねえ
自信はないけど

まああれがパムだとしても
バーベキューにするほど他にも殺してそうだもんね

しかしホラーだしサリーはノーブラだししっかり脱いでくれるのかと思ったのにダメだった
パムはすぐ死んじゃうし

毎回言ってるけどそのホラーなのに脱がないってなんなんだよw

ホラー全盛期の「13日の金曜日」とか「バーニング」とか「死霊のしたたり」とかは毎回かならずお色気シーンがあるじゃないシャワーシーンとか
みんなそれを望んでるはずじゃないかまったく

そういうことか
順を追って説明をしてくれないと意味がわからん

みんなお色気シーンがみたくてホラーを観てたと言っても過言ではないだろう
うんうん

しかし時代を感じるなあ
この役者の半分は亡くなってるんだからな
(2020年現在)

そうだねえまさかサリーの役者も亡くなってるとはねえ
じいさまの役者が実はサリーより若くてまだ健在ってのもビックリだけど
あくまでも個人の感想です。みんなはどう感じたかな?