やあヘビだよ。
今回は2021年ノルウェーのスリラーコメディ映画「ザ・トリップ」の感想。
監督はトミー・ウィルコラ。
ラーシュはテレビの昼ドラの監督。
ギャンブルで借金を抱え、父親にも妻のリサにも昼ドラ監督とバカにされくすぶった毎日。
夫婦関係はマンネリ化しリサは不倫していた。
ラーシュは財産の差し押さえが迫っていることもあり保険金目当てで妻を殺す計画を立てる。
週末に山小屋でリサと過ごす間に事故に見せかけて殺す予定だった。
しかし山小屋では立て続けの予想外のハプニングによって夫婦ともども命の危険にさらされる事になる。
この映画はコメディがちりばめられたスリラーなんだけど、
スリリングをかき消さないちょうどよいコメディ具合。
そして無駄がなくほんとにおもしろかった。
冒頭のシーンからラーシュが
「妻が一人で山に行くと言っている」
と色んな人にわざとらしくアピールした後でノコギリやロープを買うシーンがあるだけで妻を殺すんだなと容易にわかるようになっててて、すごいスマートな演出だなあと関心した。
さらにラーシュもリサもすごく人間臭く魅力的で後味も悪くない。
これはコメディのスパイスがなせる業でもあるけどラーシュとリサの関係が絶望とまでいかなく多少愛情を感じたからだろう。
そんなスリリングでありほっこりもする絶妙なバランスのスリラー映画「ザ・トリップ」について語っていこうと思う。
笑わせて伏線回収してさらに笑わせるスタイル

冒頭でも言ったようにラーシュの企みを手短に観客に理解させるとか、
ストーリーの説明を最低限の演出で把握させる感じがとてもスマートな映画だなという印象を持った。
そしてちょいちょい入れてくる、後でわかって前のシーンが笑いになる構造がとても面白かった。
リサがデイブにやられる!
と思ったら
「行け!クィア・デイブ!」
ラーシュ目当てかよ!
それと同時に囚人たちが山小屋に入ってきてデイブが夫婦の写真をみてニヤニヤしてたのを思い出す。
ラーシュを見てたのかよ!
「このセーターはすてき」
とか言ってたから怪しいとは思ってたけど。
一度の笑いで伏線回収してさらに笑わせるとかうまいなあ。
ラーシュがステーキを焼くときに素手で触れないようにしてたシーンも後から笑わせてきたねえ。
ラーシュがグルメぽいから素手で触れると味が落ちるとかそういうこだわりかと思ってた。
でも後のリサのセリフから生肉に触れないのは臆病だからだとわかってシーンを思い出して爆笑。
意味が分かるとフォークを使ってぎこちなく肉を運ぶシーンの受け取り方がガラッと変わってくるね。
ロイの屋根裏でのウンコもちゃんと伏線になってたのはさすがだった。 (ペッターが顔面で回収)
クィア
ちょいちょいでてきた「クィア」という単語。
LGBTQの “Q” ってこれだったんだね。
「Queer」という言葉が英語圏では偽造酒や男性同性愛者のことを指したために、19から20世紀にかけては、主にセクシュアル・マイノリティに対する蔑称、差別用語として用いられた。1990年代になって、セクシュアル・マイノリティの一部の者たちは、侮蔑用語となった「クィア」を、異性愛やジェンダー・バイナリを規範とする社会に違和感を覚える性的指向、性自認、性のあり方、およびそのような自分達を言及する際の適切な用語として、自己肯定的に、過激的に用いる言葉に採用し使用するようになった。
クィア
最終更新 2022年10月27日 (木) 00:47
『ウィキペディア (WIKIPEDIA): フリー百科事典』
時代の移り変わりで意味合いが変わってきてはいるけどなるほどねえ。
ビリヤード台のシーンでは同性愛の意味合いで、
ペッター「行け!クィア・デイブ!」
ラーシュ「ぎゃあああああああ」
いやあテンポが最高。
ミッケル「クィア・カーだな!」
これは「わけのわかんねえ車だな!」
って感じではあるけど
一昔前で言うと
「お〇ま野郎の車だな!」
ってやつだね。
ちなみにヘビはLGBTQについては本人の自由だから否定しない派です。
でも最近の毎回毎回過剰に同性のからみを入れてくるドラマなんかはうんざりするねえ。
あれは逆効果なんじゃないかな。
もしかして製作者がアンチなんじゃないかなと思うぐらい。

ノルウェーでは昼ドラ監督の評価って良くないのかな

結構いい暮らししてるように見えたけどな

そうなんだよ成功者の暮らしにみえたよね

ミッケルは年寄りだから
「最近の若いもんはわけのわからん仕事しやがってちゃんとした男らしい仕事をしろ」
って意味でバスの運転手のほうが上だ男の仕事だってニュアンスだとは思ったけど
舞台監督よりは下みたいなセリフがあったよね

リサがナチュラルにバカにしてたな
コメディ要素が夫婦関係までマイルドにしたのにスリラー要素は死なない

この映画は絶妙なコメディ具合がほんとにすごかった。
あまりコメディ要素が強すぎるとスリルがなくなるけど「ザ・トリップ」はそんなことはなくドキドキした。
意外とグロすぎる描写だったけどコメディ要素がグロをマイルドにしてくれた。
そんなコメディ要素は、お互いがお互いを殺す覚悟を決めたほどの夫婦関係すら仲直りできるぐらいまでマイルドにした。
まず前提として夫婦が憎しみ会う描写があまりなかったのもよかったんだと思う。
殺そうとするぐらいの夫婦関係なはずだけど観客が二人に対して憎悪を抱くような演出がなかった。
どっちかの味方になってしまうような演出がなかったからどちらも愛すべき存在だった。
山小屋に向かう途中にリサが出しすぎたハンドクリームをラーシュに塗ってやるシーンなんてまさかリサもラーシュを殺すつもりだとはビックリだよね。
元通りになれたのはもちろん命の危険を二人で乗り越えたのもあるけど、
コメディ要素もとても重要な役割を果たした。
普通なら銃床で顔面をぶん殴ったり包丁を足にぶっ刺したりまでして仲直りはできなかったと思うw
さらには何といっても役者もキャラも最高だった。
コメディ要素だけでなくラーシュもリサ愛着がわくキャラだからこそエンディングを違和感のないものにできた。
ミッケルなんかとんでもない死に方をしてるはずなのに誰も死んでないかのようなハッピーエンドに感じてすごい不思議。
伴侶をナニでアレしようとしてるみなさんも一度山小屋にでも行って日常と離れた過ごし方をしてみることをお勧めします。
考え直すことができるかもしれません。(は?)

役者がみんなよかったなあ
ラーシュもリサもなんだかんだお互いに愛情が残ってる様子を目の奥に感じるようでよかった

ラーシュいい顔してたな
終盤の血まみれのシーンでは
髪の毛が無いのもよかったと思えた

よかったねえw

ペッターは
1985年「グーニーズ」
のフラッテリー・ママみたいで怖かったし

最後の
ラーシュ監督で映画化つまんなそうだなw

めっちゃつまんなそうw
最後もちゃんとコメディにしてきたね

アメリカだけじゃなく北欧でも過剰な黒人起用があるのかな
世界的な動きなのかなやっぱり

むしろそれを皮肉ったシーンかもわからんね
あくまでも個人の感想です。みんなはどう感じたかな?