ミステリー・サスペンス

ウィークエンド・アウェイのネタバレ感想と考察 Netflix 旅行先で誰も信じられないハラハラサスペンス ハッピーエンド?? には思えないほど登場人物の身勝手さが気になった

やあヘビだよ。
今回は2022年アメリカのスリラー映画「ウィークエンド・アウェイ」の感想。
原作は2020年サラ・オルダーソンの小説。
彼女はこの映画の脚本を担当している。

ベスは久しぶりに親友のケイトと優雅にクロアチアで週末を過ごすはずだった。
初日に飲みすぎたベスは翌朝宿泊先で目を覚ますとケイトがいない事に気付く。
警察がまともに取り合ってくれないまま自力で捜索していた矢先にケイトが遺体で発見される。
やっと警察が動き出すが容疑はベスにかかっていた。

旅行先の外国で友人が亡くなる。
1人で捜索するも自分に殺人容疑がかかる。
みんな怪しく信用できない
と言った直接暴力表現などなくてもハラハラするストーリー。

登場人物は身勝手で共感できない人ばかりだったけど、
サスペンス映画としてすごくおもしろかった

そんなアウェイでのハプニングの怖さやクセのある登場人物について考えてみようと思う。

旅行先で容疑者扱いの恐怖

この映画はほんとに怖かった。
異国の地で一緒に過ごすはずだった友人が死んでしまう。
一人ぼっちになったうえに殺人容疑をかけられる。

こんな怖い目にあいたくない。

法律が違う国にいるってだけで不安なのに、
頼みの綱のはずの刑事が殺人にからんでるかもしれない。
しかも自分に容疑を押し付けようとしてる
もう最悪口封じのために殺されそうだよね。

とくに家主のセバスティアンを突飛ばしたらテーブルに首を打ち付けるとこはゾッとしたねえ。
警察に疑いをかけられた状態でセバスティアンに死なれてしまったらそれはもう、、、
死ななくてよかったよ。
自分がさらに危うくなるかもしれないあのシーンは最高だったねえ。(サスペンス的に)

日本人のヘビからするともう初日の行動から見てて怖い。
外国で夜に女二人でクラブなんか行ったらいけません。(偏見)
クロアチアの観光地はわりと治安が良いほうなんて話もきくけど。
もしかしてロンドンの方が治安が悪いなんてこともあるのかな。

どうも好きになれない登場人物

浮気殺人汚職刑事。
もうドロドロのこの映画。
主人公のベスは人が良く旦那を寝取られた友人でさえ親友だと悲しんでいた。
だからこそハッピーエンドのようにみえ、、、、

いやああヘビはどうもいい話に思えなかった。
みんな自分勝手なんですよ。(独断と偏見爆発)

ケイト

ケイトは最初から嫌な奴な印象だった。
夫と赤ちゃんをロンドンに置いて旅行に来てるベスにワンナイトラブをさせようとする
後にケイトはベスが臨月のころからロブと関係をもっていたことがわかると、
こいつはロブとくっつきたいためにベスに浮気させて離婚にもっていこうとしてるかと思ってた。

でも違った。

ケイトはロブと不倫していたけど激しく後悔していた。
ロブとの関係を終わらせようとしていた。
だけど関係を終わらせたくないのはロブの方だった。
そんなロブからケイトを離した方がケイトにとって良いと思って別れさせようとしてた。
友達思いな、、、

いやいやいやいや
ベスの家庭を壊しておいてムシが良すぎるって。
しかもベスの妊娠中に旦那を寝取ってるんだよ?
それでロブと別れるべきだなんて自分勝手が過ぎる。
別れるかどうかは真実を知ったうえでベス自身が決めるべきだ。(憤怒)

ベス

ベスの留学中のルームメイトがケイトだった。
そこからケイトと友達になった。
ロブはケイトの紹介で知り合ったけどケイトとロブはそのとき一度関係を持っていたそうだ。
自分が寝た男を友達に紹介するケイトの神経はどうなっているのか。
しかもその時はケイトの方がロブとの関係を引きずっていたとか。

ベスは人が良く誰でも信用しそうな雰囲気がある。
だからロブとケイトの仲など予想もしていなかっただろう。

結局はロブとケイトの不倫を知って夫婦生活を終わらせようと決めたベス。
でもゼインと関係を持つために理由を後付けしたように見えてどうもベスを祝福する気になれなかった。
もう最初からゼインに惹かれていたように見えてたと言いたくなるぐらい。

大丈夫かなベス。
次の旅行先でまた新たな、、、

ゼイン

ベスをドン引きさせるほど脅しのテクニックを持ってるゼイン。
口を割らないヤツからドンドン情報を引き出す。

彼はシリアの内戦から逃れてきた難民。
昔助けた子供のお父さんがアルバニア系マフィアで人身売買をしているらしい。
そのお父さんの助けでトルコの国境を越えてクロアチアまで逃れてくることができた。
だから恩がある。
もしかしたら何度かマフィアの仕事を手伝ったこともあるのかもしれない。

それにしても奥さんを亡くした事をいいことに
子持ちの人妻観光客を食事に誘うとかまったくもってけしからんです。

パビッチ刑事とコバッチ刑事

パビッチは絵にかいたような汚職刑事だった。
風紀犯罪課にいたころに色々発覚して観光課に飛ばされてきた。
数名の女性が被害にあってたらしいからそれだけじゃなく風紀犯罪で逮捕したチンピラや密売ギャンブルなどなど関わっていたと容易に推測できる。(妄想)
観光課でも観光客を襲ってると匂わせる演出だったよね。
セバスティアンに何わかったらって名刺を渡してたけどセバスティアンとはすでに知り合いのような感じがした。
セバスティアンが盗撮目的で観光客相手に部屋を貸す。
そして盗撮した動画をパビッチに売る
パビッチはそれを吟味して最も尻軽そうな女をターゲットにしてた。
パビッチとセバスティアンはそんな取引をしてたんじゃないだろうか。

それで金曜日の観光客のターゲットはケイトになった。
が、拒否される。

ケイトを殺したのはパビッチじゃなかったけど、
壁に貼られた行方不明者たちの写真が意味深で不気味だったね。
パビッチ、、、おまえまさか、、、

コバッチはしっかりした女刑事
なフリをしてポンコツだった。
観光課は左遷先っぽいからやはりコバッチも、、、

あまりの無能っぷりにパビッチもコバッチも
金田一耕助シリーズに出てくる
「よし、わかった!」
でおなじみの等々力警部に見えてくるほど。

パビッチ&コバッチ「ケイトはロブと不倫していた、、、よし、わかった!犯人はベスだ!
おいおいロブのアリバイは調べないのかよ。
しかも不倫の情報は盗聴だけどそれ証拠として使えるの?

パビッチも気の毒だったなあ
コバッチケイトを家に送り届けたのはパビッチだ、、、風紀犯罪課のときも色々と、、、防犯カメラの映像も、、、よし!わかった!犯人はパビッチだ!
おいおいおいおい
殺人現場の防犯カメラの映像だってパビッチだと断定するの早すぎw(パビッチではない)

そんなコバッチの最後のファインプレーが信じられない
事件が解決したと思われたあと、ロンドンに帰ったベスからコバッチへの電話
ベス「ベスよ、、、パビッチじゃなく、、」
この後は遠くで話し声が聞こえる状態なのにずっと聞いててロブの自白を聞いて地元警察の手配をする。

何年か前にアメリカでDV被害の女の人がピザの注文を装って警察に通報した話があった。
女性はピザの注文を続けるんだけど電話を受けた警察がすべてを悟って警官を手配したというやつ。
あの警察を思い出すぐらいのファインプレー。

あのときパビッチが
「もしもーし!もしもーし!ベス?あーあ聞こえねえや」
って電話を切ってたらどうなってたんだろうねえw
ベスがロブに殺されることはなさそうだけど。


あくまでも個人の感想です。みんなはどう感じたかな?


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