こんにちはカメレオンです。
今回は2017年のSF映画タイム・トラップを観ました。
時間の経過が異なる洞窟にそれと知らずに入っていく教授。2日経っても戻らない教授の後を追って教授の助手たちも洞窟に入っていくが…みたいな感じのなんだか懐かしい匂いのする設定のSFアドベンジャー映画だったんですけどね。
真面目に考えたらダメ。適当に楽しんで見てくれ。
真面目に見るつもりなら帰ってくれ、そういう映画じゃないんだ。そういう映画を作ったつもりはない。と製作陣から聞こえてきそうな仕上がりの映画でした。
別に腐すつもりはないんだけど、要所要所の緩い設定や適当に見えてしまう演出を好意的に受け取るにはこの説が一番いいんじゃないかと思って見てました。
粗探しをするために見るわけじゃないしね。
あと低予算って情報もあったので、それも考慮しておこうかと。

なんか言い訳が凄くない?
なんでこの映画の言い訳をいきなりしてくるのか、すごく不気味なんだけど。

実は他に言いたいことがあまりないんだ。
この映画の雰囲気からして構えて見ずに、言い方悪いけど台所で洗い物でもしながら適当に見てたら意外と面白かったなって感じでね。
そんなノリで見てたので、じゃあ感想書こうかなと思ったら。あれ、ちょっと待って。書くことないかもって。

じゃあ映画の言い訳してないで感想特にないですって言えば?

おっしゃる通りですがね。
こうやって話してるとなんか浮かんでくるんじゃないかと思って今。
「タイムトラップ」の演出が明快だったので映画に入りやすかった
映画のタイトルでもある「タイプ・トラップ」まさにタイムトラップなシーンは映画の冒頭で早くも登場する。
教授が洞窟を見つけて中を覗くとランタンを掲げた男が背中を向けて立ち止まってる。
立ち止まってるというか、完全に停止してるんですよ。
この時点で、
タイムトラップじゃん。
と思うわけですよ。
そして教授はなぜかこのまま一旦街に引き上げる。
街に戻って明日もう一度この洞窟にやってきます。
そして昨日と同じように洞窟の中を覗くと昨日と同じ男が全く同じ体勢でランタンを掲げて背中を向けて立ち止まってる。
教授「まだいたのか」
教授、これタイムトラップですよ。
我々は映画のタイトルを知ってますんでもう何が起こってるか大体把握できてます。
しかもランタンの男の前には歪んだような空間の演出までしてあるし、もうこれ確定ですよ。
そして教授はそのまま歪んだ空間まで進んで手触りを報告してくれます。
教授「湿気だ」
時空の壁があるようなイメージだと思います。
本当に明快でわかりやすい演出で助かります。
これで安心して台所で洗い物をしながら鑑賞できます。

教授は70年代に若返りの泉を探したまま行方不明になった2人のヒッピーを探しに洞窟に行ったんだ。その後で2人のヒッピーは教授の両親だってことがわかるんだけど、その教授も洞窟に行ったまま行方不明になる。その行方不明になった教授を助手が探しに行くんだよね。

そんな感じのストーリーだったね。
そんで教授を探しに行く仲間が増えていくんだけど、この時は洗い物に手こずってたんでよく覚えてなかったのでこのシーンを見直したんだ。

うん。

ファービィって誘う必要があった?

…
子供達の冒険には欠かせないデブのウザキャラ、ファービィがいないと成り立たない
教授を探しに行くためにカラのお父さんから借りたジープに乗って洞窟に向かうシーンでヴィーヴスが突然、
ヴィーヴス「ファービィを忘れた」
なにそれ?ぬいぐるみ?
うっかり持ってくるの忘れちゃったみたいなノリで言い出したファービィの正体は子供達の冒険には欠かせないデブのウザい友達だった。
これからみんなでキャンプに行こうぜって話ならわかるけど、こいつ誘う必要あんの?
大の大人が行方不明になった場所に行ってこれから捜索活動するんですけど?
彼はいつも臭くて、爪に食べ物のカスがある。
仲間の中でも一番年下っぽいし、デブでグーニーズのチャンクだし、こんなのが捜索活動になんの役に立つんだろうと思ってたら案の定、車で留守番。
連れてこなくてもいいだろw
私にもそう思ってた時期がありました。
しかしこの映画で大活躍するウェアラブルカメラは彼がみんなに配布した物。
このカメラのおかげで時空の歪みの存在が明らかになります。
時空の歪みの影響でファービィは洞窟の外で何日も過ごすことになります。
その間にファービィはひとりでカメラに向かい孤独な状況を記録し続けます。
うんこしようとして教授の車と洞窟とロープを見つけたり。
教授の両親の書いた日記から若返りの泉のことや、その両親がこの洞窟に入った理由などを解き明かしてカメラに記録します。
そうしてみんなの帰りを待っていたファービィですが、ついに水と食料が尽きます。
車の鍵は探索メンバーたちが洞窟に持って行ってしまったためにここから帰ることもできない。
携帯電話の電波も入らない。
この辺の状況もファービィは全部カメラに記録してくれています。
ついに彼は決意を固めて洞窟の中に車の鍵を求めてロープを降り始めるのだが・・・。
そして彼のカメラには、最後に原始人に殺されるシーンまでが映っていた。
これだけの情報をひとりで提供してくるんだからファービィなしにはこの映画は語れまい。


最初と言ってること違わない?
あんだけファービィいらんだろって豪語してたのに。

最初は勢いだけで書き始めたからね。
ちゃんと見返したり書いたりしてるうちに考え方も見解も変わるに決まってるだろ。

なんで軽くキレてるの。
後半からのワクワクな展開と加速する雑な演出。
色々な状況を鑑みて洞窟の中と外では時間の進み方に相当なズレがあると判明してくる。
そして状況の把握やSOSの信号を送るためにカラは洞窟の外に出てみるとそこには同じ地球とは思えない景色が広がっていた。
草木は一本もなく辺り一面砂と岩だらけ。
見える範囲の話じゃなくて地球が全部こんな景色なんじゃね?ってレベル。
GPSビーコンでSOSとかなんの冗談って感じなくらい荒廃してる。
空にはとんでもなくでかい宇宙船みたいなのが浮かんでるし。まるで違う星にきたみたいな景色。

ファービィのカメラの映像から数日どころじゃなくて数百年経過してることも明らかになる。
ファービィのカメラで数百年なんだからあれからどれくらい時間が過ぎた?
今じゃもう数百年どころか数千年経過した?数万年か?
これはもう後戻りできない展開。
ここから話は一気に加速してスケールも宇宙規模になるはずなんだ。
その衝撃の展開を箇条書きにまとめてみます。
- 突然、洞窟の穴に棒が突き刺さりハシゴになる
- 数百年か数千年後の未来人がいきなり登場する
- 未来人が無防備なお尻を向けながらハシゴから黙々と降りてくる
- 降りてきた未来人に突然どこからか登場した原始人が襲いかかる
この間、映画の尺でわずか70秒。
急展開が過ぎませんか。
というか未来人、まだハシゴ使ってるんだね。
確かに見た感じハイテクノロジーなハシゴでしたけど。
そしてここから先の展開は思いついたことを安易にどんどん映像化して撮り直しも見直しもしないぞという製作陣の固い決意を感じた。
そっちがその気ならこっちだってもういちいち突っ込みませんよ。

確かにワクワクしたし面白かったよね。
凝りに凝った映像や監督の自己満足じゃないの?って思うようなシーンがたくさんある映画を見せられるよりは、この映画は普通に面白いんだからこれでいいんじゃないかなって思ったよ。

確かにハラハラドキドキしたし、展開も良い意味も悪い意味も含めて先が読めない部分もあってさ。よかったんだけど、なんだろうこの気持ち。

映画じゃなくて、小説、漫画、ゲームとか他のメディアで体験したかった気がする。

なるほど。
逆に言うと映画はこれでよかったってことにもなるね。

そしてネタバレ感想だから最後に言わせてもらうけど、
とにかく全員無事に助かったんだからいいじゃん!
って感じの剛腕ハッピーエンドは最高に好きでした。
あくまでも個人の感想です。諸説あります。
映画って本当にいいもんですね。