やあヘビだよ。今回は2019年のNetflixムービー「トリプル・フロンティア」の紹介。
この映画はちょっと変わった映画なんだ。ジャンルでいうとクライムとかヒューマンドラマになるのかもしれないけど、不安材料の演出がいくつかあるとそれが杞憂でも何でもなく本当に起こるというなんとも道徳の教科書のような感じになっている。
よく言うと裏切らない悪く言うと意外性が無い。Netflixのあらすじがネタバレしてるかのように結末までそうだろうねと思っちゃうような変わった映画なんだ。
こんな言い方をするとつまんなそうに聞こえるかもしれないけどそうじゃないんだ。とてもリアルな感じがして役者もすごくいい感じだから安心して観てほしい。
軍人時代の仲間を集めて強奪作戦
題名の「トリプル・フロンティア」はパラグアイ、アルゼンチン、ブラジルの三国国境のことでパラナ川とイグアス川の合流地点のこと。だいたいこのあたりが舞台になる。

特殊部隊を退役してから民間軍事会社に所属するホープはブラジル警察に雇われて麻薬王ロレアを追っているときに取り押さえたギャングが警察と取引して見逃してもらおうとロレアの居場所と金の話をした。
その後たまたま情報屋からも同じ事を聞いて情報の裏が取れてしまったホープは軍人時代の仲間を集めてロレアの金を強奪する計画を立てる。
最初に声をかけた “アイアンヘッド” ことウィリアム・ミラーは 「“レッド・フライ” がやるならやる」という。レッド・フライは特殊部隊だったころリーダーだったらしく頼れる存在らしい。そのレッド・フライとは

ベン・アフレックいつ出てくるのかと思ったらトム・ “レッド・フライ” ・デイヴィス役で登場。で、、デカイ !!
どんだけ太ったんだ。
家の販売してるっぽいから不動産屋で働いてんのかと思ったら後で娘が「退役してから働いてない」とか言ってたから自分の家を売ろうとしてたんだね。妻と別居して色々支払いがあって困ってるもよう。

ベン・アフレックがあまりにもデカいもんだからホープがだんだんちいさいおっさんに見えてくる始末。
レッド・フライはどうやら現役時代に捕虜に発砲する事になったりして病んでいるみたい。この役作りたいしたもんだよね。腹のたるみ具合が生活のたるみ具合を現してる。

やった。ついにドリームチームがそろった。

みんな退役して腐って全然ドリームチームじゃないだろw

ベン・アフレックいい感じに腐ってるねw あんな熊みたいなやつが金の山みて豹変するとか結構怖かった。

みんな問題を抱えてて国のために働いてたのに一攫千金を狙う状態にある感じが悲しいね。アイアンヘッドは米兵相手にしくじり先生やってるし弟はファイトマネー安そうな格闘やってるし。

あーこのホープの役者みたことあるなあああ誰だっけなあああと気になって気になって仕方がなかったけど思い出せなくてウィキペディアみたら

そうだ2015年「エクス・マキナ」の社長だった、、、、
「ボーン・レガシー」を観てたときも同じこと思ったんだけどその時もウィキペディアをみて、あ、、、この人だ、、そうだ、、、、ってなった。

この役者ずいぶんと雰囲気変えてくるせいかいつも別人にみえて全然覚えられないんだけどヘビがボケてるだけじゃないよね。

役者が結構みんないい感じだったね。

そうだね豪勢な感じがしたね。でも話が単純だから簡単な話を大真面目に演じてるみたいで変な感じがするときもあったw

CMの役所広司みたいな違和感かなw
絵本のような因果応報の戒め
この映画、自らの行動によって結果が生じる連続。

欲にかられて予定時間が押せば
仲間が撃たれる

予定より多くの現金を全部持って帰ろうと過積載すれば
ヘリが堕ちる

トムに親を殺された青年は
本当に復讐にくる
ここでヘビは思いました。
これ絵本のおはなしだ。
観る人が心配になる要素をちりばめておいて全部回収する映画もめずらしいよね。まさか札束の焚火まであんなことになるなんて。
ここまで自分の行動が招いた結果が起こるとこれはもう絵本のおはなしのようだよね。「オオカミ少年」でいうと、普段からうそをついてると信用されなくなりますよ。ぐらいな当然の結果がついてくる。
欲をかいて時間を守らなかったオオカミさんのせいで兵隊と出くわして仲間は撃たれてしまいました。
オオカミさんたちは欲をかいて予定より多くの現金を積んだためにヘリコプターは墜落してしまいました。
野営で焚火をしてしまったオオカミさんたちは居場所を突き止められてしまいました。
こういうことをすればこういう目に合うものですよ。って感じにちゃんと事が起こるんだ。やっぱり不安が残る行動をしちゃダメなんだ。とくに犯罪を犯してるし追われてるんだもんね。

すごいねこの映画は観てる人の不安をことごとく実行してくる。

親を殺されてた黄色いシャツの青年の描写はよくあるパターンだと杞憂に終わって実際岩場に襲撃に来るのは追手の軍隊って感じがありがちだよね。そんでビーチのシーンでどっかーんと派手なクライマックスになるとか。

あーありそうw

仲間たちがこの作戦の前から色々罪悪感がありそうだったのにとどめのように最後の追手の兵隊が子供ってとこがまた残酷でいい。
テスの「I Miss You. 」のセリフが勝手につらい
なんだかこの映画の前半がテンポ悪い気がしてすごい退屈だったんだけどあまりにも絵本のようにことごとく不安を的中させていくもんだから退屈な前半にもなにかメッセージがあるに違いないと思ってもう一回観なおしてみた。
すると期待するような、過積載すると墜落する。みたいな明確な描写はなかったんだけどすごい深読みしちゃうシーンをみつけたんだ。
冒頭のほうでトムが娘を学校に送り届けるシーンでトムが娘を呼び止める。

すると娘は

普通に観ていくと「別居してお父さんに会う機会が減って寂しい。」って意味なんだろうけどこれってよく故人にいうセリフでもあるよね。結局この会話が最後になってしまうわけで、見返してみるとすごくなんというかヘビは切ないです。
あくまでも個人の感想です。みんなはどう感じたかな?