やあヘビだよ。今回はNetflixオリジナルホラー映画2019年の「ワウンズ 呪われたメッセージ」の感想。
バーテンダーが客の忘れ物のスマホを家に持って帰って中を見たことから奇妙な出来事に襲われ始めるというホラー映画。
不潔でだらしなくてまったく共感がもてない雇われバーテンダーの主人公ウィル。それどころか登場人物すべてになんか共感できないという冷めた感じでみてしまった。
拾ったスマホなのに自分あてに名指しでメッセージがきたり謎の儀式は昔実在した思想のものだったりと設定はすごく没頭して楽しめそうな感じなのに後半の雑なストーリーの片づけ方にはホラーファンのヘビとしては残念でしたはい。
ばらまいた伏線を回収しないで終わるというのはちょっとねえ。
観方を変えたらもっと楽しめたのかなあもったいないなあと思ったそんな作品です。
それはいつから始まったのか

町のバーでバイトっぽい夜勤バーテンダーをやっている主人公のウィル。
店の片づけをしているとスマホの忘れ物があった。
常連のエリックが喧嘩をして右頬を割れた瓶でザックリ刺された様子を撮影してた学生ぽい4人組の1人の物だ。
ウィルは家に持ち帰るとそのスマホあてにギャレットという人物から
「誰かここにいる」
と助けを求めるメッセージが入る。
ウィルは好奇心に負けてスマホのロックをなんとか解除すると忘れ物を拾ったバーのバーテンダーだと返信するけどさらに助けを求めるメッセージがくる。
ウィルはからかうのはやめろと返信すると寝てしまった。
次の日ウィルと同棲しているキャリーがスマホをみると拷問なのか血だらけの床に歯がたくさん落ちた写真が送られてきていた。
そこから奇妙なことが起き始める。
誰もいないはずの部屋で人の気配を感じたりゴキブリが増えたり。
さらにスマホの持ち主のジェイソンからウィルあてにメッセージが届くようになる。
そしてジェイソンが
「友達の傷の具合はどうだ?彼も写真みたいになれるね」
と言われて気になったウィルはスマホの写真ライブラリをのぞくと死体や生首の写真があった。
その写真を見てしまったキャリーは後ろに映っていた ”傷の翻訳書” というものに気づいて調べ始める。
するとそれにつれてキャリーの様子はおかしくなっていく。

なんでこいつらは食べ物をすぐゴミ箱につっこむんだろうな

卵もったいない
いつもドサッと当たり前のように捨てるよねこいつらは
どういう育ち方してんだろう

しかしこんなに感情がうごかされない映画もめずらしいな
誰に感情移入することなく全くもってすべての出来事が他人事

儀式っぽいことかなとか思わせておいてなんの説明もないからしただただクズの日常を見せられてるだけな感じになっちゃうんだよね
グノーシス主義

この映画の大きなテーマとなっているであろうグノーシス主義。
これを知らずして映画を理解することはできないだろうと思ってちょっと調べてみる。
ウィキペディアには
グノーシスは、1世紀に生まれ、3世紀から4世紀にかけて地中海世界で勢力を持った宗教・思想である。
グノーシス主義
最終更新 2019年10月2日 (水) 05:41
『ウィキペディア (WIKIPEDIA): フリー百科事典』
と書いてある。
ふむふむ宗教的思想なんだね。そしてその思想とはなにかと読み進めてみると。
わけがわからないよ
そこでいろいろググってみてすごく簡単に考え方を解釈してみると。
- この世界の生の悲惨さはこの宇宙が悪であるからだ
- したがってこの世界の神は偽りで悪の神
- 真の神はほかにあるはず
- そしてこの偽りの悪の世界は物質で構成されてるから物質も悪
- 肉体は物質だから悪
- 霊や精神こそが純粋
- 悪の物質である体に純粋な魂が閉じ込められてるから真の世界に気づくことができない。
大体こういう事みたい。
元はユダヤ教とかキリスト教からの解釈みたいだけど聖書を否定する部分もあったからユダヤ教徒とかキリスト教徒からは異端者として扱われる事もあったそうな。
ジェイソンのスマホにあった写真とか動画は悪である肉体から真の精神を開放する儀式の様子なんだろうね。
そしてエリックの頬っぺたの穴がいつまで空いてるのはエリックの悪の肉体の穴から真の精神が見えるかもしれないというテーマなんだね。
グノーシス主義の悪の日常
この映画の日常はグノーシス主義の考え方のように悪に満ちている。
これが登場人物誰にも共感が持てないクズっぷりっていう演出なんだねきっと。
グノーシス主義の思想ではこの世界は悪で偽りで悲惨。
まさにこの通りに主人公はだらしなくつまらない嘘をついて浮気して結局キャリーもアリシアも失ってしまう。
それどころか他の登場人物もエリックは毎日酒浸り、キャリーは勝手に首を突っ込んでは騒ぐしアリシアは彼氏を愛してるといいつつウィルの誘いに乗ったりする。
そして学生のグループは子供特有の思想にかぶれるというやつで興味本位に儀式をためしたりしてたのかもしれない。
喧嘩の様子を撮影してた時にちょっと怖がってる様子とかをみると純粋な子供たちなようだからね。
全部投げっぱなしエンド

それにしても演出で説明できないもんかな。
全く説明がないままゴキブリでカメラを隠してエンドってどういうつもりなんだ。
そんなだからいちいちホラー映画につまらないツッコミがわいてくる始末。
伏線っぽいものもまったく回収する気がない。
監視する女
ダッヂチャージャーでウィルをつけて監視してたり公園でウィルを後ろから監視してるシーンがあったけど直接つながる事というか真の監視の意味をもたせるシーンが後にない。
ドアミラーに越しにみた顔の感じがバーにいた未成年グループの女の顔のように見えたけど結局あやしいですねえみたいなシーンってだけでなにもない。
なんかしてくれよと思うw
ジェフリー
ジェフリーは彼女にちょっかいをだされてウィルを恨む理由があるんだけどなんかおっとりした人だなあと思ってた。
でも公園での出来事をアリシアから聞いたジェフリーがついにキレてバーでウィルに絡んでいくよね。
するとウィルが必死に自分を抑えるけどジェフリーをケガさせるとか生首になってる妄想が現れていよいよ展開があるかと思ったら
何もないんかい!!!
すごい頭にきて相手をケガさせる妄想がよぎることなんて誰でもあるだろうしなんなんだただの日常の話じゃないか。
さすがに相手の生首を想像することはないだろうけどw
穴
オープニングでもあった穴。
キャリーがパソコンで眺めて失禁していた穴。
ギャレットがあのトンネルとか言ってたからこれの事だったのかな。
なんか儀式があって暗闇から見覚えのある穴に入っていくとかなんか説明的なシーンがほしい。
そんなことしたら違う趣向の映画になるかもしれないけど。
映像だけみせて “誰かいるトンネルから来た” とかワードを出しておいてほったらかしはないんじゃないか。

もしかしてグノーシス主義っていうのは聖書の教えを否定する事も多かったというからキリスト教圏の人たちは異端者として教えられててよく知ってんじゃないか

するとキリスト教圏の人たちはこの映画をみて普通にテーマを理解できるかもって事?

そうそう
キリスト教徒じゃない人がみると何の説明もないように感じるだけで
実はグノーシス主義ってワードが一回出てくれば登場人物の行動とかでテーマが理解できるから説明がないとか

なるほど宗教的なことってその宗教の人じゃないと理解できないとかありそうだね

そんなわけないよなアメリカでもあんまり評価されてないみたいだしw

結局擁護せんのかいw

まあでも一生懸命この映画を完成させるぞという思いの人が携わってると思うと複雑な気持ちになりますね

すごい興味なさそうじゃん
実は何も起こってないんじゃないか

結局実際には何も起こっていないんじゃないかとすら思える。
思想の話だし。
バーにいるウィルにキャリーからギャレットから助けを求められたときと同じように
「誰かここにいる」
とメッセージ送られて急いで帰るシーン。
車に乗り込むウィルをカメラをガタガタゆらして撮る演出はなんなんだよ。
じゃなくて
帰ったウィルが護身用に台所の包丁を手に取ってキャリーを探す。
ここでホラー的に幻覚とかさなって不審者を刺したら実はキャリーだったってのを期待したけどそれもなかった。
キャリーは失禁してただけだし。
キャリーを湯船につけたのは浄化するために見えたけど日本でもあるように水で清めるみたいなのがアメリカにもあるのかな。
そしてエリックは勝手に傷を放置して化膿してただけだし。
学生グループは直接接触してくることもなかった。
実際に儀式を行うこともなかった。
だから全部勝手に登場人物がそれぞれクソみたいな救いようのない日常に押しつぶされてるってだけなんじゃないか。
グノーシス主義で考える日常のように。
それにしてもグノーシス主義とすると悪の肉体の中に真の純粋な霊があるはずなのに
エリックの穴から出てきたものは禍々しい肉塊のように見えたんですけど、、、
さらに訳が分からなくなった

2018年Netflixオリジナル「リチュアル いけにえの儀式」の場合は技術をもったクルーたちが残念な脚本を撮った感があったけどこの映画に関して言うとクルーもk

まあまあ

でもまあ本当に投げっぱなしだよな
ウィルがつけられて監視されてるシーンなんかカットしても支障がなさそうだし
他にも後々生きてこないんだから無くてもいいシーンがあったし

カメレオンは途中寝てたし

ね、寝てないお

やっぱりアレだよ一時間半でぶった切ったように終わってたから
本当はあと一時間ぐらいかけて伏線を全部回収するはずだったんだけど予算とかスケジュールとか大人の都合でできなかったんだよきっと
あくまでも個人の感想です。みんなはどう感じたかな?